毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

おいしすぎるぜ、Bún Chả!(ハノイでクリスマス!;その5)

イメージ 1 ▲見た目こそそんなにおいしそうではないが実はウマすぎる、これがハノイのBún Chảだ!

 

 2014年12月26日、あいかわらずテーブルと腰掛けが低い。

 

 昼前にホテルで待ち合わせしていたベトナム人の友人(今後は名前で呼ぶことにしよう。ハンさんといいます。)がバイクでやってきたので、まずはお昼を食べることに。ベトナムと言えば「フォー」なので「フォーが食べたい」と前日から言っているのですが、ハンさんは「フォーは朝食べるものだからダメです」の一点張り。「そんな~」と思いつつホテルの外に出ると、どこかから焼き肉のようなステキな匂いが漂ってきました。いかにも食欲をそそる匂い。そうだ、さっき裏の「Phố Nam Ngư(ナム・グー通り)」を散歩したとき、ちょうど通りの入口に食堂があって、そこの店先で肉を焼いていた。それ、食べたい。

 

イメージ 6 ▲さっき散歩のときに通りかかったこの食堂でランチを食べることに。

 

イメージ 7 ▲店先ではおばちゃんが炭火と網で肉を焼いていて、超ステキな匂い。

 

 そこでハンさんをその食堂へ連れて行くと、「あ、これこれ、これが『Bún Chả』です」と言い、「ここで食べましょう」ということに。注文したのはもちろん「Bún Chả」です。「Bún Chả」って何?ベトナム風焼き肉のことなのかしら。

 

 この食堂は、前夜クリスマス・ディナーを食べた食堂にも増してテーブルと腰掛けが低く、座りにくく食べにくい感じがします。でもこれがベトナムのスタンダードのようなんです。しかし、こういうハノイのファストフードの食堂は、奥に厨房があるとかじゃなくて、店先で全部作って出せるようになっているんですね。

 

イメージ 5 ▲ますます低いテーブルと腰掛けが並ぶ店内。

 

 さあ、「Bún Chả」の配膳です。あれっ?焼き肉じゃないぞ。テーブルの上に並べられたのは山盛りの「Bún(ビーフン)」とどんぶりに入ったスープとハーブ野菜、薬味はトウガラシと生ニンニクのみじん切り。「Bún」はスープに入っているのではなく、茹でたものがお皿の上に盛ってあるだけ。

 

 店先で焼いている香ばしい匂いの焼き肉はどこへ行ったかと思えば、よく見ると、どんぶりに盛られたスープの中にスープの具としてたっぷり入っているではないか。そこでハンさん、「『Bún Chả』は日本のつけ麺みたいなものですよ」。なるほど、つけ麺ね!

 

イメージ 4 ▲配膳された二人ぶんの「Bún Chả」。

 

イメージ 2 ▲つけ麺のつけ汁にあたるスープの中に焼き肉がゴロゴロ。

 

 店先で炭火で焼いているのは、豚バラ肉と、ハーブ野菜の一種「Lá lốt(ロットの葉)」を貼り付けたミニハンバーグ。これがつけ汁の中にこれでもかと入っていて、「Bún」をつける隙間がないほど(笑)。スープは甘塩っぱく、焼き肉の香ばしさとあいまって、すんばらしくオイシイ!「Bún」との相性もバツグン。こんなウマイもの今まで食べたことない!と思うほどオイシイです!!

 

 ハンさんは「Bún Chả」と食べるときには必ずこれも食べなければなりませんと言って、揚げ春巻きも注文。おお、これは知っている。ベトナム料理の中ではポピュラーなものでしょう。「Nem rán(ネムザン)」というそうです。これもつけ汁につけて食べるとウマイ。これはもう「Bún Chả」、一回で病み付きになりました。ハンさんは、職場も住んでいるところも全然違う場所なのでハノイ駅の方に来ることはめったになく、この食堂にも初めて入ったとのことですが、そのハンさんも、ここの「Bún Chả」はとてもおいしいと言っていました。まさにアタリのお店だったんですね!

 

イメージ 3 ▲「Bún Chả」を食べるときには欠かせない「Nem rán」。