毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

霧雨もようのハノイ駅(ハノイでクリスマス!;その4)

イメージ 1 ▲霧雨もようの朝のハノイ駅。

 2014年12月26日、レ・ズアン通り。

 さてクリスマスが明けて、この日はハノイ市内へ繰り出します!

 繰り出しますと言っても、まずは午前中、ホテルの近くを散歩します。前夜もちょこっと歩きましたが、ハノイ駅周辺です。この日は朝から傘が必要なほどではない霧雨もようです。

 前夜は少しライトアップされていたハノイ駅、改めて訪れてみると、クリーム色に塗られた細長く美しいルネッサンス様式の洋風建築。1902年にフランス植民地政府によって建造。中央部分はベトナム戦争中の1972年に米軍の爆撃で破壊されたので1976年に修復されましたが、両翼部分は1902年建設当時のまま残っているそうな。僕も切符売り場に入ってみましたが、列車の本数は少なく、駅構内はそれほど活気があるわけではありません。僕もここからホーチミンや、雲南昆明、広西南寧、北京方面へ、列車で行ってみたいなあ。

イメージ 2 ▲ベトナム戦争時に米軍に爆撃されたのはこの中央部分のあたり。

 この細長いハノイ駅の駅舎の目の前を走る道は「Đường Lê Duẩn(レ・ズアン通り)」。平日の午前中ですが、車通りは多く、特にベトナムらしいのはバイクとスクーターの交通量がハンパないこと。バイクとスクーターがいかに重要な交通手段かということがわかります。

イメージ 3 ▲霧雨の中をハノイ駅前通りを行き交うバイクやスクーターたち。

イメージ 4 ▲歩道にもバイクやスクーターがずらりと駐車してあります。

 レ・ズアン通りをはさんで駅舎の向かい側には、こまごましたお店が軒を連ねています。薬屋だったり雑貨屋だったり食堂だったりたばこ屋だったり、さまざまです。そして、その店先にプラスチック製の低いテーブルと腰掛けを出しているお店がやたら多い。どうもみんなここにふらりと立ち寄って、お茶を飲んで行くようです。平日の朝からちゃんと働けよ!と思う一方、のんびりしたのどかな生活リズムはうらやましくもあります。

イメージ 5 ▲店先にはプラスチックのテーブルと腰掛けが出してあって、お茶飲みスペースに。

 僕の今回の宿はハノイ駅の北の端あたりにあり、その北側の裏手に小路があったので、そこも一往復歩いてみました。通りの名前は「Phố Nam Ngư(ナム・グー通り)」。ただでさえ狭い通りの両側にぎっしりとバイクとスクーターが停まり、車一台通れるかどうかという隙間しか残っていません。ホテルや食堂、カフェ、ブティックなどがこまごまと並び、周りには大昔に建てられたままの趣のある建物もたくさん残っていて、そんなのを眺めながら歩いていると、全然飽きません。

イメージ 6 ▲ナム・グー通りはバイクやスクーターだらけ。

イメージ 7 ▲携帯電話などを扱っているお店の屋根はまるでお寺のような装飾がそのままに。

イメージ 8 ▲これは大衆食堂なんですが、洋風なようなインド風なような白堊の建物。