毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

ハノイのカフェでベトナムコーヒー(ハノイでクリスマス!;その6)

イメージ 5 ▲歩道の上にも人が展開してますが、それもカフェの一部なり。

 2014年12月26日、腰掛けテーブル。

 初めての「Bún Chả」を感動しながら平らげると、ハンさんが「ではカフェに行きましょう」と言います。おお、食後にカフェ。カフェですよ。おしゃれじゃありませんか。さすがフランスの影響色濃く残るベトナム、カフェの習慣が根付いているんですなあ。

 ハノイ駅前から歩くことかなり。「Đường Lê Duẩn(レ・ズアン通り)」をハノイ駅を通り越して南へずんずん歩き、「Phố Nguyễn Du(グェン・ズー通り)」にぶつかったら左折して「Phố Nguyễn Du」を東へてくてくてくてく……すると右側に小さな湖が見えてきます。これは「Hồ Thiền Quang(ティエンクアン湖)」です。

イメージ 6 ▲鬱蒼と茂る街路樹の奥に並ぶあばら屋みたいなのがカフェだと言われても(^^ゞ。

 「Phố Nguyễn Du(グェン・ズー通り)」をはさんで湖の反対側には街路樹が鬱蒼と茂った歩道に面して傾きかけた家屋が並んでいますが、なんとこれらはみな「カフェ」なのだそうです!そう言えば「CAFE70」とか看板かかってますけど、いや、これが「カフェ」??あの……フランス風のおしゃれな「カフェ」は??(+_+)

 そこは、なんと言いますか、要するに道路側に壁のない、三方だけが壁に囲まれた一室。そこに例によってとても低いプラスチックの腰掛けがいくつか置いてあるだけ。そこに人々が湖の方を向いて座っているのです。歩道の上にも腰掛けが出してあり、オープンエアのスペースもあります。

イメージ 4 ▲こんなふうにプラスチックの腰掛けに座っています、人々が。

イメージ 3 ▲読書してる人もいたりして、学生さんかしら。

イメージ 1 ▲中から見ると、このように道路に面してて、道路の向こうには湖の風景。

 ハノイの「カフェ」のスタイルに驚愕していると、更に驚愕すべきことが追い討ちをかけるようにこのあと登場。「カフェ」と言うからにはコーヒーを飲むんですが、そのコーヒーを置く場所がない!だってテーブルがないんだもん。

 しかし!コーヒーカップも、プラスチックの腰掛けに置いてしまうのであーる!!つまりこの腰掛けは、腰掛けであると同時にテーブルでもあるんですねー。恐るべしハノイの「カフェ」。しかし、これに馴染んでしまうと、湖の景色や、行き交う車やバイクなんぞを眺めながらベトナムの濃いコーヒーを飲んでいるのは、妙になごんでしまうのです。なかなかいいじゃないですか!

イメージ 2 ▲ベトナムコーヒー。プラスチックの腰掛けがテーブル代わり。