毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

広東省が見えた。(梅雨前線に追いかけられて;その9)

イメージ 1 ▲眼下に広がる海は「大鵝灣(Mirs Bay)」。九龍上空はもうすぐ。

 2014年7月13日、国境の向こう。

 関西空港発香港行き全日空NH175便は、そろそろ着陸態勢に入ろうとしています。所定の到着時刻は13:45。

 ところが13:17頃、香港東方沖海上でホールディングがかかりました。最近香港では、香港空港のすぐ北側に中国人民解放軍広州軍区による制限空域があるため、空港の効率的な運用が妨げられることがあり、全離発着便の約三割に遅発着等の影響が出ているという報道がありましたが、今回もそのせいかどうか、空港混雑のため旋回して着陸許可を待つというアナウンスがありました。

イメージ 2 ▲香港北部の新界、MTR東鉄線の大埔墟(Tai Po Market)駅、太和(Tai Wo)駅周辺のベッドタウン。

 しばらく旋回を続け、ようやくホールディングエリアを離脱して最終の着陸態勢となりました。この日は北側RWY25へのアプローチになるようで、よく晴れ渡った眼下には九龍サイドが見えてきました。

 ところがよく見ると、眼下に広がる景色のずっと奥の方に、高層ビルが林立しています。ハテ、こんな景色は今まで見たことないな。

 ハッ(゚o゚)!もしやあれは、国境の向こうの深センの街並みか?うーん、そうだ、そうに違いない。おお、すごい高層ビル群だ。いちばん背が高いのは深セン一高いビル「京基100(Kingkey 100)」かしら。手前の香港側が山や緑地が多いため、深センの方が都会に見える!

イメージ 3 ▲手前の山や緑地が多いのが香港。奥に広がっているのが広東省深セン市。

イメージ 4 ▲更にズーム。いちばん背が高いビルは高さ439.8mの「京基100」ビル。

 また少し西に飛ぶと、眼下になにやらヤードが多数敷かれた巨大な駅のような施設。これはMTR西鉄線の錦上路(Kam Sheung Road)駅の少し手前にあるMTR八郷維修中心(八郷メインテナンスセンター)。西鉄線は2003年に開業した比較的新しい路線で、実はまだ一度も乗ったことがありません。狭いようで実はけっこう広い香港、そのうち西鉄線乗車を兼ねて新界地区の探索に出かけてみよう。

イメージ 5 ▲新界北西部、真ん中の大ターミナルみたいなのはMTRの八郷メインテナンスセンター。

 次に眼下に広がる湖のような水たまりは大欖涌水塘(Tai Lam Chung Reservoir)。右手には大欖郊野公演(Tai Lam Country Park)が広がっていて、ハイキングが大好きな香港人たちが自然に親しめるようになっています。それを過ぎると新界地区の西海岸、屯門エリアの街並みが見えてきます。ここには黄金海岸(Hong Kong Gold Coast)というビーチがあり、けっこう外国人もたくさん住んでるんじゃなかったかな。

イメージ 6 ▲大欖涌水塘。香港はけっこう自然が多いのだ。

イメージ 7 ▲新界地区の西海岸、屯門エリア。香港島からここまではけっこう遠いですよ。

 高度もだいぶ低くなってきました。ランディングギアも下り、着陸までもうすぐです。

 屯門エリア西部の胡蝶灣泳灘(Butterfly Beach)と船だまりを右に眺めながら、13:51にRWY25Rにランディング。10分ほどタキシングして26番ゲートにスポットインしました。空港混雑のための上空ホールディンがあったので、定刻より少々遅れてしまいました。

 隣のゲートにもANA機が停まっています。レジJA-624AをつけたB767-300は成田からのNH909便でしょうか。これにて夏休み第一弾は終了。夏休み本番は9月20日からを予定しています。今回は列車に乗る機会が少なくほとんどレポートできませんでしたが、本番ではたっぷり乗るようにしたいと思います!(^^)

イメージ 8 ▲屯門エリア胡蝶灣の船だまりを眺めながら、定刻より少々遅れてランディング。

イメージ 9 ▲14:01、26番ゲートにスポットイン。隣には成田からのNH909便が既に到着済み。