富山空港雪降りしきる(冬のニッポン雪景色;その49)
▲河川敷にあるエプロンと堤防をはさんで土手の上にある富山空港ターミナルビル。
2013年2月16日、夕焼け富士山。
この日は夕方に東京で飲み会がセットされているので、普段はあまり乗ったことのない時間帯のフライトで富山から羽田へと向かいます。富山16:55発の羽田行きANA890便です。
この日の富山地方は日本海側の冬らしく朝からどんよりと曇り、いつ雪が落ちてきてもおかしくない底冷えの天気です。こんな日は早めに空港へ行き、チェックインを済ませて2階へ上がり、このあと東京で集まる人々へのおみやげなんぞを物色します。これぐらいの時間帯になると名物「ますのすし」「ぶりのすし」は完売になっているものが多く、人気のほどが窺えます。
▲搭乗が始まった頃、細かい雪が降り始めて視界はますます悪く。
搭乗が始まる頃になって細かい雪が降り始め、ただでさえどんよりと曇っていた空港周辺の視界がどんどん悪くなっていきます。雪は徐々に激しい降りになってきました。ちゃんと出発できるかちょっと不安になってきました。
出発が近づくと、細かい雪がいっぱいに張りついた窓の向こうで、デアイシングが始まりました。デアイシングが済むはじから雪はどんどん降りかかっていきます。雪国で安全な定刻運航を確保するのは本当にたいへんだなと改めて感じる次第です。
▲細かな雪のへばりつく窓の向こうでデアイシング中。
そして我がANA890便は、この程度の雪なんて雪のうちにも入らないとばかりに、定刻より早く16:54にRWY20からなんなく離陸。すぐに雲上飛行となって一路羽田を目指します。
雲の上に出てしまえば、さっきまで雪が降っていたなんてウソのように、沈み行く夕日を眺めながらのサンセットフライトです。 羽田へ向かって飛ぶにつれて眼下の雲も少しずつ切れてきました。
やがて、空全体に広がっていたあかね色が、だんだんと群青色に変わっていき、最後には地平線の部分だけが鮮やかなあかね色の帯になりました。その地平線にちょこっと顔をのぞかせているのが富士山。もうすっかりシルエットになってしまっています。
▲地平線に沿ってあかね色の帯。この日最後の夕焼け。
▲地平線にちょこっとだけ富士山が顔を出してるのがわかるでしょうか。
僕は実は富山空港からの出発便を利用したことがあまりなく、6年前に富山発新千歳行きのANAに乗ったのが1回と、今は運休中ですが中国南方航空の大連経由北京行きに2回乗ったことがあるだけで、羽田行きに乗るのは今回が初めてでした。富山空港到着便は何回も乗ったことがあるのにね。
ANA890便はもうファイナルアプローチ。灯りの点り始めた地上の景色を眺めながら徐々に高度を下げていき、18:01にRWY34Rにランディング。68番ゲートに入ります。僕はこのあと、飲み会会場のある大井町まで京急+京浜東北線で猛ダッシュします!(^^)
▲灯りが点り始めた下界の景色を眺めながら羽田へのファイナルアプローチ。