寝台列車の夜は更けて(冬のニッポン雪景色;その45)
▲岡山駅ホームの列車案内。「寝特」「東京」の表示がうれしい。
2013年2月13日、14両編成に。
新見を出発した寝台特急「サンライズ出雲」は、伯備線の残りを走り通して22:12に倉敷に到着して山陽本線に合流し、22:29には岡山に到着です。22:22に高松からの5032M寝台特急「サンライズ瀬戸」が先着しているので、それにゆっくりと近づいていって連結してからドアが開きます。岡山から先は14両編成になるというわけです。
▲岡山駅から利用する人も少なくないはず。
岡山から東京まで、高松から東京までの区間は以前何度か利用したことがあるので、岡山駅での連結作業の様子などは見知っていますが、「サンライズ出雲」に乗って岡山に到着すると停車時間は4分しかないので、あまりゆっくりとはホームに降りていられません。
我が「シングルデラックス」のある4号車の隣の5号車は普通車指定席扱いの「ノビノビ座席」。急行「はまなす」のカーペットカーのようなものですが、14列2段構成なので小さな窓がずらりと並んでいるのが異色です。一度乗ってみたいのですが、まだ機会がありません。
▲小さな窓が細かくずらりと並ぶ5号車「ノビノビ座席」。
この日の朝、呉駅で初めてみたオールイエローの単色電車が22:32に向かいの3番線に到着しました。糸崎始発の吉永行き普通列車734Mです。岡山には23分停車します。オールイエロー電車も今回はこれで見納めです。
14両編成となった「サンライズ出雲・瀬戸」は、734M到着の1分後、4番線から発車します。岡山からも少なからぬ乗車があったと思うのですが、「ノビノビ座席」以外は全部個室になっているので、どれぐらい個室が埋まったかを窺い知ることはできません。4号車の廊下もひっそりと静まりかえり、人の気配は感じられません。時間はもうすぐ夜11時、眠りについた乗客も多いことでしょう。
▲岡山駅3番線に到着した吉永行き734M。
▲4号車2階の廊下はしんと静まりかえって、夜行列車の夜が更けます。