毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

徳島線高徳線初乗車の旅~(その15;高松から「サンライズ」)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818190944.jpg ▲始発の高松駅で発車を待つ「サンライズ瀬戸」。

 2010年2月23日、やっと高松。

 体調を崩しながらも、初めての高徳線を「うずしお28号」で完乗し、20:36に終点高松駅の1番線ホームに到着しました。あとは21:26発の5032M寝台特急サンライズ瀬戸」に乗って東京を目指すだけであります。

 当初は、高松駅で50分ほど時間があるので、ちょっと駅の外に出て本場の讃岐うどん、店が見つからなければせめて改札内の「連絡線うどん」でも食べようと計画していたのですが、体調不良により食欲がなく、改札を出てはみたものの売店をひとまわりしただけであとはベンチで休み、「サンライズ瀬戸」の入線を待って9番線へ向かいました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818190953.jpg 唯一の東京行き寝台特急

 1番線とは反対側のはじっこのホーム9番線に、7両編成の「サンライズ瀬戸」が停まっていますが、ホームには人の気配がありません。発車までまだしばらく時間があるせいか、それともわずかの乗客がすでに乗ってしまったからなのか、いささか寂しいホームに立って、これから乗る「サンライズ瀬戸」をしばし眺めます。

 「サンライズ瀬戸」には既に何度か乗ったことがありますが、高松駅で乗降したことは今までなく、今回が初めて。行き止まりのホームからの乗車はなおさら旅心をくすぐります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818190957.jpg やっと高松まで来たよう。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818191004.jpg ホームは閑散としてます。

 今回割り当てられたのは先頭車両14号車のB寝台個室「シングル」の2階27号室。東京まで先頭を切って走る車両の一室です。高松発車時点で他に乗客はなく、ウッディな内装の廊下は夜が更けたビジネスホテルのような雰囲気がなかなかよいです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818191013.jpg 14号車2階の通路。

 個室の室内も木材が多用されていて落ち着いた雰囲気。「シングル」は「ソロ」よりも余裕のある造りなので、体格が大きめな僕でもゆったりと過ごすことができます。

 ホームに人影が現れないまま、そうこうしているうちに発車です。車内は妙に静かです。停車駅は坂出、児島、岡山と続きます。朝、松山駅でじゃこ天うどんを食べて以来何も食べていないので、さすがに何か胃に入れてあげないといけません。松山大街道で買った「労研饅頭」を二つ食べることにしました。白いのが「つぶあん」で茶色いのが「いもあん」です。素朴な味とぼそぼそとした喉詰まり感がおいしく、餡が入っていても甘すぎないのでやみつきになります。

 そうこうしているうちに列車は瀬戸大橋を渡り、やがて岡山へと入っていきます。岡山駅ではあとから到着する「サンライズ出雲」との併結作業が行われるはずで、11分間の停車時間が設定されています。しかし僕はおとなしく寝支度を調え、寝台に横になりました。たまには寝台列車で酒も飲まずに早寝をするのもよいではありませんか。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818191009.jpg ひと夜の宿は14号車27号室。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818191024.jpg ▲「サンライズ瀬戸」の個室の中でほおばる労研饅頭。白がつぶあん、茶がいもあん。