「みずほ」初乗車!(酷暑の夏休み帰省レポ・その33)
▲初乗車の「みずほ」の行き先表示LED。「さくら」はさくら色ですが「みずほ」はオレンジ色。
2012年8月17日、大奮発してしまいました。
早朝から猛暑の気配の鹿児島中央駅に到着した僕は、通勤客をかき分けながら新幹線乗換改札口へと急ぎます。あまり時間がないのですが、朝食用の駅弁もゲットしました。
東日本大震災の発生翌日に全線開業日を迎えてしまい、厳しいスタートを切った九州新幹線ですが、今鹿児島中央発の新幹線時刻表を見てみると、早朝夜間の一部列車を除いてほとんどが新大阪行きになっていてびっくり。鹿児島圏と関西圏は急速に近づいていることが窺われます。
11番線には08:03発の新大阪行き「さくら544号」、12番線には08:00発の新大阪行き「みずほ602号」が停車中です。どちらも青磁器を思わせる「白藍」ブルーのN700系8両編成。前日に新大阪から岡山まで「さくら555号」に乗ってこの車両の初乗車を果たしましたが、今回は鹿児島中央から新大阪までの完乗を目指します!
▲こちらは「さくら544号」の行き先表示LED。
当初は、停車駅の多い「さくら544号」に乗って、全線開業した九州新幹線をじっくり見ていこうと考えていたのですが、その後の乗り継ぎ計画の関係でやむを得ず「みずほ602号」に乗ることになりました。ま、乗る車両は同じだからいいんですが…… 九州新幹線全線をじっくり乗るのはまた次の機会にしたいと思います。
▲「白藍」ブルー、いい色だと思います。
切符を購入したとき、鹿児島中央から新大阪まで「みずほ」を乗り通したときの特急料金とグリーン料金のあまりの高さに目が飛び出そうになってびびってしまいましたが、たまのグリーン車、ええいっ、思い切ってしまえっ!(それにしてもこの料金設定、ちょっと高すぎませんか?)
▲奮発して乗ります!「みずほ602号」のグリーン車に!
九州新幹線は普通車指定席でも2×2列シートで余裕のあるシート配置なので、同じく2×2列シートのグリーン席との差はあまりないのではないかと危惧されますが、6号車前方、7号車寄りのドアからデッキに入ると、突然そこはダークブラウンの壁に控えめな照明の空間になり、通路の奥にグリーン車を示す四つ葉マークのステッカーが貼られたドアがあり、それがするりと開くと、グリーン席になっておるのでございます。
▲このドアの向こうに「みずほ」のグリーン席があるのだ。
濃藍色、金茶色の花唐草模様、古代桜調の木材を採用したシートは、紫紺色をベースに通路部分に金色の花唐草模様を、座席部分に濃淡で市松模様を施した絨毯とあいまって、見るからにどっしりとしたたたずまい。手すりや荷棚の縁には「古代桜」調の木材を使用。シートは「シンクロナイズド・コンフォートシート」と呼ばれ、リクライニングすると座席が沈み込み、しっかりした腰へのサポート感が得られるというもの。この空間に身をゆだねて新大阪まで3時間44分、うーん、楽しみです。
▲「みずほ」1編成に24席だけのグリーン席。
▲重厚な色使いの内装は、その空間に入るだけで安らぎを与えてくれそう。