「日本海」終点青森到着。(ニッポンの秋を探して・その39)
2011年11月8日、開放式A寝台。
ちょっと前まで、青森西高校へ通う生徒たちの最寄り駅でしかなかった1面1線の無人駅が、今や新幹線の終着駅となり、在来線ホームも1面2線になって、すべての優等列車が全部停車するようになったって言うんですからオドロキです。というか、地元民には違和感ありまくりです。(その後、「すべての優等列車が全部停車」ではなくなったことはいずれ書きます。もちろん「トワイライトエクスプレス」は除いてます。)
▲新青森駅。周辺の開発は全然進んでいません!
しばらく直進するうちに、間もなく終点到着を告げる車内放送が入ります。やがて次は大きな左カーブにさしかかり、我が母校千刈小学校を左に見ながらカーブしていくと、右から旧東北本線、現青い森鉄道の線路が近づいてきて古川跨線橋の下で合流し、青森駅へと入っていきます。乗り慣れた、終着駅へのアプローチです。
僕は前方へ進んで、10号車のデッキで到着を待ちます。10号車は開放式A寝台車。一度だけ乗ったことがある寝台特急「日本海」の開放式A寝台車、その車端部には、喫煙スペースとして開放されている4人掛けボックスがあります。もうこのスペースで一服できる列車は、日本のどこにも走っていません。
▲10号車開放式A寝台車の車端部のボックスシートは喫煙スペース。
▲ドアの奥の通路の両側に寝台が連なっているはず。
牽引機関車は、前夜富山駅到着時にちょっとだけ見たとおり、「トワイライトエクスプレス」塗装のEF81-44。寝台車10両+電源車1両+機関車1両というフル編成での運行だったせいで、3番線いっぱいに停車してしまい、なんと正面の写真を撮ることができません。とほほ~。しかたがないので、切り離されて少し前進して停車したところで、客車側の顔をパチリ。
▲フル編成なのでホームいっぱいに停まってしまい、正面へ回れない。
▲客車から切り離されたあとの客車側をパチリ。こちらにもトレインマーク装着済み。
青森到着後の客車列車のお約束で、列車がホームに停車すると牽引機関車はすぐに切り離され、数メートル進んで一旦停止。そして係員の確認が済むと、すぐに海のほうへと引き上げていきます。そしてまたすぐに、6番線の外側の機回し線を戻ってきて跨線橋の下あたりに停止し、車両センターの引きあげを待つことになります。以前は1番線の外側の機回し線を戻ってくることもあったような記憶もありますが、1/2番線ホーム側が青い森鉄道になってしまってからはそのようなことはないようです(というか、既に機回し線は撤去されちゃってたかな?)。
▲海側へ引き上げていくトワエク・カラーのEF81-44。
▲昔の客車列車全盛期には海側へ引き上げていく機関車がひきも切らなかったものです。