毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

北京空港でケニー・ロジャース。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220427.jpg ▲ポークとチキンのグリルセット。この無造作感がさすが北京?

 10月13日に、出迎えの用事があって北京首都空港第3ターミナルに行く機会がありました。

 ちょうどお昼どきだったので、ターミナルビル内でランチにします。このブログにも記事をUPしているとおり、いつもなら迷わずバーガーキングへ行くところですが、今後北京空港を利用されるかもしれない皆様にもっと別の店もあることを紹介しなければという使命感に突然駆られ(笑)、今回は別の店に入ってみました。

 その名は「ケニー・ロジャース・ロースターズ(Kenny Rogers Roasters)」。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220419.jpg ▲北京なんだけどいちおうアメリカンな雰囲気。

 ケニー・ロジャースと言えば、「アメリカの象徴」もしくは「アメリカの国民的歌手」と称賛されるカントリー音楽の大御所、ケニー・ロジャース。1980年にライオネル・リッチーが提供した「レイディ」、1983年にドリー・パートンとデュエットした「アイランド・イン・ザ・ストリーム」と全米ナンバーワンヒットを飛ばし、1985年にはUSAフォー・アフリカにも参加したことは記憶に新しい(いや、もう古いね、うん古い。)。美食家としても知られ、現在も慈善活動などを精力的に展開中。

 そのケニーロジャースがオーナーの、全米に250店舗を展開する鶏肉料理のレストランが、「ケニー・ロジャース・ロースターズ 」。へーーー、それは知らなかった!

 さて、北京首都空港第3ターミナルの「ケニー・ロジャース・ロースターズ」、店構えやスタッフの制服は確かにそれっぽくアメリカンですが、表皮が剥げまくった椅子のカバーや、いかにも安っぽい折りたたみパイプ椅子など、なんとなく繁盛していない雰囲気。スタッフの服務態度はもちろんチャイナ・スタンダードです。メニューも、おそらく本家本元の米国本土の「ケニー・ロジャース・ロースターズ」には存在しないであろう「牛肉麺」など、中国料理っぽいものも取りそろえてあるらしい。直営なんじゃなくてフランチャイズなんでしょうね。

 僕はまず「双味焼烤」なるもの。英語名は忘れてしまいましたが、2種類のグリルのセットです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220433.jpg ▲これで88元はないでしょう。

 このセットは、ポークのグリルとチキンのグリル、コールスローサラダ、中華風サラダ、そしてガーリックトーストがワンプレートに盛られたセット。ドリンクは付いてません。これで88元(=約1,100円)。おい、ここは北京、中国だぞ。これで88元はないんじゃないの?高すぎます。いくら空港価格と言っても、これはない。せいぜい半分の40元ってところ。

 肉を切り分けて食べてみると、うむ、予想をはるかに超えてかなり柔らかく、意外にウマイ。鶏肉具リグもけっこうおいしい。しかし、88元はやっぱり高すぎる。適正価格をお願いしたい。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220439.jpg ▲ポークグリルにズームアップ。意外に柔らかくておいしかった。

 ちと物足りないので、ベーコンピザを追加。これにはコーラが付いてきます。

 けっこう時間がかかってようやく配膳。小さめのフライパンに入ったまま出てきます。生地はわりと厚めのパンピザ風で、ベーコン、タマネギ、ピーマン、チーズがトッピング。そんなに大きくはなくて、おそらく冷凍ピザをオーブンに入れただけのものだと思われますが、これで68元(=約880円)。これまた高い。

 しかしまあアツアツなので、具もたっぷりてそれなりにおいしく、あっという間に完食。うう、腹いっぱい!いやでもこれで68元はやっぱり高い。30元以下にしてほしいところだ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220444.jpg ▲いちおうアツアツで配膳されたベーコンピザ。

 こんな価格設定なので、お客はまばら。たまに中国人客が入ってきても、中国人は洋食のことはほとんど知らないから、スタッフに「何があるの?」と聞き、スタッフは中国料理っぽいものを一番に勧めて「牛肉麺とかあります」と答え、でも値段が値段だけに、注文せずに出て行く人もあれば、空港価格と割り切ってか公費で落ちるからか、けっこう注文している人も。なんかケニー・ロジャース、ちょっと寂しい感じ……(^^ゞ

 「ケニー・ロジャース・ロースターズ」、実は1997年に日本第一号店が世田谷区用賀のビジネススクェアにオープンしたことがあったそうです。あっという間に撤退してしまったそうですが……。

 というわけで、腹はいっぱいになりましたが、北京空港第3ターミナルで何か食べるなら、やっぱりバーガーキングだな、という思いを強くした、この日のランチでした(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818220447.jpg ▲ピザにズームアップ!具だくさんでそれなりにおいしい。