毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

薩摩竹籠弁当(酷暑の夏休み帰省レポ・その34)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818170115.jpg ▲「みずほ602号」の車内でまずはモーニングコーヒーJR九州25周年です。

 2012年8月17日、ありがとう25周年。
 
 じりじりと暑さを増す鹿児島中央駅から、8時ちょうどの~♪あーずさ2号で~♪じゃないですが、定刻08:00に、新大阪行き「みずほ602号」は発車しました。九州新幹線完乗&新大阪までの直通「みずほ」完乗の旅の始まりです。

 6号車のグリーン席を大奮発してしまいましたので、どんなに眠くてもガマンして起き続けてグリーン席を堪能したいものです(たぶん無理だろうな)。

 天気は快晴。雲一つないとはまさにこのこと。右の窓際席なのでぎんぎんに日が差し込んできます。真夏の九州を「みずほ602号」は北へと激走します。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818170124.jpg ▲南九州ではトンネルが多いのでなかなか車窓風景を撮るチャンスがないですね~。

 グリーン席なので、紙おしぼりとキャンディのサービスがあります。ついでに車内販売からホットコーヒーとサンドイッチを購入して朝食といたします。

 コーヒーのカップとキャンディの包装紙にはJR九州のコーポレートカラーであるレッドで「ありがとう25周年」の文字が入り、JR九州発足25周年のお祝いと感謝が記されています。JR発足時には九州なんて遠くてとても行けないような場所に感じていたけれど、今はこうして九州新幹線に乗ってるなんて、オレもオトナになったなあ(爆)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818170119.jpg ▲それでは車販で購入したサンドイッチをいただきます。

 さて、モーニングコーヒーとともに朝食のサンドイッチをいただきましたので、次は朝食の駅弁を食べたいと思います。おほほほ。

 鹿児島中央駅新幹線コンコースの売店で調達した駅弁は、昭和4年創業、出水の松栄軒謹製の「薩摩竹籠弁当」。「四季折々の食材をふんだんに使用し、根菜の煮物や佃煮などをたっぷり詰め込んだ竹籠弁当」で、「鹿児島のお母さんが作ったような懐かしい味わい」が謳い文句。中身もさることながら、まず何より本物の竹籠っていうのがうれしいですよね。これぞ弁当っ!っていう感じがするじゃないですか。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818170140.jpg ▲創業昭和4年、出水の松栄軒謹製「薩摩竹籠弁当」。

 そうこうしているうちに、「みずほ602号」は最初の停車駅・熊本に停車。鹿児島中央から所要43分です。鹿児島中央新八代間の先行開業区間は何度か乗ったことがありますが、新八代を通過したあとからはいよいよ未乗区間に突入です。新八代以北開業前は、新八代駅の新幹線ホームで「リレーつばめ」と乗換えができるようになっていて、在来線から新幹線ホームまでの「リレーつばめ専用線が今はどうなっているか確認したいと思っていましたが、新八代駅通過のスピードが速すぎて、何が何だかわからないうちに通り過ぎてしまいました(^^ゞ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818170128.jpg鹿児島中央出発後34分で最初の停車駅・熊本到着。

 それでは「薩摩竹籠弁当」。

 一言で言えば幕の内弁当。以前はどちらかと言うと幕の内弁当系は敬遠していたのですが、最近はいろいろな味と食材を楽しめる幕の内弁当系が好きになってきました。これも僕がオトナになったことの証でしょうか?(笑)

 季節によって内容が変わるとのことですが、今回のごはんはタケノコ・山菜の炊き込みごはん。大きめに切られたタケノコのシャキシャキした食感がたまりません。

 おかずは、薩摩では言わずもがなの薩摩揚げ、卵焼き、つくね串、こんにゃくや根菜などの煮物、枝豆、そしてお漬け物。焼き魚もなければ肉類もほとんどない、まさに「鹿児島のお母さんが作ったような懐かしい味わい」のお弁当。鹿児島のお母さんじゃなく僕の母が作ってもこんな感じになりそうですが(笑)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818170145.jpg ▲「薩摩竹籠弁当」のフタをオープン!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818170155.jpg ▲シャキシャキのタケノコがたっぷりの炊き込みご飯が主食。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818170151.jpg ▲結局、弁当というのは幕の内弁当がいちばん楽しくおいしいのではないでしょうか。

 再びそうこうしているうちに、次の停車駅に到着。そこは博多。駅名標が見慣れたJR西日本仕様のブルーのものに変わり、あっという間に九州新幹線を完乗してしまったことを実感します。鹿児島中央から博多までの所要時間は1時間17分。新幹線開業前の特急「つばめ」が博多~西鹿児島間を3時間50分で結んでいた時代から比べれば、三分の一の時間で移動できることになったというのはやはり驚きです。逆に言えば、旅情もへったくれもなくなったという感じもします。

 さてこのあとは、JR西日本管轄の山陽新幹線区間を東へと進みます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818170201.jpg鹿児島中央から博多まで、九州新幹線を完乗し、博多到着。