土鍋ごはん!(ニッポンの秋を探して・その27)
▲長湯温泉の朝。芹川の流れる音で目覚めるなんて優雅だなあ。
2011年11月7日、米がウマイ。
大分長湯温泉丸長旅館の夜が明けて、窓を開けるとさすがに少しひんやりとした空気が流れ込んで爽やかこの上なし。目の前の芹川の流れも前日より水かさを下げて、穏やかに流れています。前日には浴槽部分以外は水没していたガニ湯の周りも一夜明けたら水がひいて足場が水面の上に出ています。雲はまだ多めですが青空もちらほらと見え、天気は良さそうな気配です。
青空ものぞいてます。
ガニ湯周りも水もひいた。
それでは張り切って朝食といきましょう。朝食も夕食と同様、食事処の個室でいただきます。
普段は朝食を食べない僕ですが、旅先ではいつももりもり食べてしまいます。特に丸長旅館の朝食は大好き。なんと言っても炊きたての白いごはんがおいしいのです。なんたって一グループずつ、指定した朝食の時間に併せて土鍋で炊きあげてるんですから!
土鍋の重いフタを取ると、それまで中を蒸らしていた湯気がほわわーんと上がり、お米の良いにおいが漂います。あ~、もうそれだけでおいしそう~。
土鍋ごはん。
ふっくら炊きあがった。
このごはんをまずは茶碗によそいます。お盆の上にはとりあえず惣菜三種(きんぴらごぼう、昆布の佃煮、青菜のおひたし)とざる豆腐取り分け用の小鉢が載っているだけですが、この惣菜だけでもふっくらごはんがガンガン進んでしまいそうです(^^)。
ごはんよそってみた。
僕はかためのごはんでもやわらかめのごはんでもどちらも好きなんですが、純粋な和風朝食の場合はやわらかめのほうがいいですね。やわらかめのほうがお米の甘みがにじみ出てくるような気がしませんか?
そんな僕の好みを察したかのように(笑)、この日のこの土鍋ごはんは、一粒一粒がくっきりと立っていながら、水分多めのやわらかめごはんに炊きあがっていて、まさにおかず要らずのおいしさ。九州産のお米を使っていると以前聞いたような気がしますが、とにかく南魚沼産のコシヒカリみたいな超高級な特別なお米というわけではないのに、もうこれだけで満足してしまえるようなおいしいごはんを食べることができて、僕は朝からシアワセですっ!
一粒一粒がくっきり。
▲炊きたてのごはんをリフトアップ(笑)。やわらかめに仕上がったごはんは甘み十分。