毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2011年お正月はニッポンで(その25;長湯温泉)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818145137.jpg ▲長湯温泉「丸長旅館」さんでは、すべて手作りで月替わりの茶菓子とともにまずは茶を一服。

 2010年12月27日、長湯温泉。

 「九州横断特急4号」を降りた豊後竹田駅からは、13:35発の路線バスで長湯温泉へと向かいます。長湯温泉は、豊後竹田駅から北へバスで40~50分ほど行ったところにある山間の小さな町(竹田市直入町)で、国道442号線を北上し、久住で豊後街道に入って東へ折れ、長湯温泉に着くのが14:20頃です。

 2005年8月に初めて豊後竹田で降り、長湯温泉を訪れて以来、僕はこの日本一と言ってもよいほどの炭酸泉が湧出する長湯温泉がすっかり気に入ってしまい、帰国したときにはなんとか時間をやりくりして長湯温泉に通い詰めるようになりました。このブログでも何度も取り上げています。

 長湯バス停で降りて坂を下りていくと、芹川の流れに突き当たります。この芹川沿いに旅館や公共浴場が何軒か並んでいて、そこが長湯温泉の中心街。芹川にかかる橋の手前を右に折れた突き当たりにある「丸長旅館」さんが僕の定宿です。芹川の流れが窓から見下ろせるお部屋に通されて、まずはお茶を一服。手作りで月替わりの上品な茶菓子とともにお茶をいただくと、早朝名古屋を発ってきた長旅の疲れもとたんに失せてしまいます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818145127.jpg 芹川流れる長湯温泉街。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818145131.jpg まずはお茶を一服。

 お茶をいただいてひといきついたら、外湯巡りに出かけます。

 まずはなんと言っても長湯温泉名物「ラムネ温泉」へ。芹川の橋をわたって右折し、芹側沿いを歩いて行きます。丸長旅館さんの向かい側の川べりには、これまた長湯温泉名物の露天風呂「ガニ湯」がこんこんと湯をたたえています。周囲からあまりに丸見えなのでまだ実際に入ったことはないのですが、入ったらさぞや気持ちがよいであろう。いつか入ってみたいものです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818145142.jpg 手前に「ガニ湯」が見える。

 さらにしばらく歩き進むと、やがて奇妙な形の建物が見えてきます。ラムネ温泉のHP曰く「焼き杉と漆喰、そして屋根には手捻りの銅版が張られ、頂上には日本の祝いの象徴、冬雪に耐えるはずの骨太の松の木がそびえる」という建物。かなり斬新であります。

 ここに涌く温泉は露天が32℃の「ラムネ温泉」、内湯は42℃の「にごり湯」で、他に「高温汗室(サウナ)」も備えています。露天のほうに涌いているのが冷泉で、浸かっていると身体じゅうに細かい泡が付きます。内湯の「にごり湯」は泉温が高く、細かい泡は付きませんが、こちらも同様に高濃度の炭酸ガスが溶け込んでいます。

 しかし、僕は長湯温泉には今まで夏にしか来たことがなく、夏はこの冷泉が実に心地よいのですが、冬に浸かるのはちょいと覚悟が要ります。いったん浸かってしまうと、外気が冷たいので外に出たくなくなります。まずは熱い内湯に浸かって体を温め、それから冷泉に浸かり、次にサウナに入って再び体を温め、また冷泉に浸かり、最後は内湯で締めくくりました。炭酸泉効果は、炭酸ガスが体内に吸収され毛細血管を拡張し、血液の循環(血行)をよくするので、なかなか湯冷めせず、体のぽかぽかが長時間持続します。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818145147.jpg ラムネ温泉。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818145151.jpg ▲早朝入浴6時~7時、通常入浴10時~22時、定休日は毎月第1水曜(1、5月は第2水曜)。