毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

Let's go to USA!!(その12;炭酸泉と炭酸水素塩泉)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818134318.jpg ▲長湯温泉療養文化館「御前湯」の正面玄関。

 

 2009年5月23日、まずはひとっぷろ。

 

 「ラーメン隼」で満腹になったところでお宿にチェックイン。僕が長湯温泉で泊まるならココと決めているのは芹川にかかる橋からちょっと小道を入ったところにある「丸長旅館」。この旅館のことはまたあとで語るとして、宿に荷物を置いたらまずひと風呂浴びにでかけます。

 

 最初の定番は、「ラーメン隼」のある「道の駅ながゆ温泉」に隣接する長湯温泉療養文化館「御前湯」。その名称とはうらはらに建物の外観はヨーロッパ風。長湯温泉はドイツの代表的な温泉療養地バードクロチンゲンと姉妹都市関係を結んでいるというのですからナットクです。

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818134302.jpg ここに来るのは4回目?

 

 「御前湯」はいわゆる温泉スーパー銭湯のような公衆浴場。1階と3階に浴場があって奇数日偶数日で男女が入れ替わり、この日5月23日は奇数日なので1階が女性専用、3階が男性専用でした。

 

 長湯温泉には炭酸泉と炭酸水素塩泉が混在していて、温泉1リットル中の炭酸ガス含有量は概ね300mg~1,400mg。含有量が1,000mg以上だと炭酸泉ということになりますが、炭酸泉は冷泉であることが多いです。「御前湯」も、浴場には温泉の内湯と冷泉の内湯、そして温泉の露天風呂があり、温泉の源泉温度は46℃前後、冷泉は29.7℃です。

 

 温泉でまず体を温め、それから冷泉に浸かって長風呂状態に突入します。とにかくじっくりとまったりと浸かって体内に炭酸ガスを吸収させます。血流がスムーズになり、血圧を下げ、心臓の負担が軽くなるので、心臓の働きが改善されるのだそうです。

 

 ここ長湯温泉では飲泉も盛んです。炭酸ガスは胃腸の働きを活発にし、水分の吸収をよくするので、胃腸病、肝臓病、便秘等に効果があるほか、利尿効果により痛風、尿管結石、膀胱炎、糖尿病、慢性胃腸炎に効果があるらしい。浴場内でも飲泉できるようになっていますし、正面玄関前にも飲泉場が設けられています。

 

 じっくり冷泉に浸かり、温泉にも何度も入ってようやく出てきて、大広間で休憩します。ここでは芹川の流れを眺めながらだらだら休んだり、食事もすることができます。風呂上がりのビールといきたいところですがちょっとガマン。玄関前の飲泉場でまた飲泉します。陶器製に見える大きな鉢の真ん中から突き出た柱に蛇口がついていて、冷泉が豊かに出ています。竹で作った備え付けの杓子で自由に飲むことができます。ごくごく飲んで、なんか健康になった気分?(^^)

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818134308.jpg 「御前湯」の飲泉場。

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818134315.jpg ▲湧いているのは冷泉。竹で作った杓子で自由に飲むことができます。