毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2011年お正月はニッポンで(その30;飲んだら乗るな、飲むなら)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818145520.jpg ▲長湯温泉の公衆浴場のひとつ、「天満湯」。

 2010年12月28日、朝風呂三昧。

 長湯温泉丸長旅館さんで朝食を済ませて部屋に戻ってひと休みし、10時をめどにチェックアウトします。今回もお世話になりました~、と言いつつも、バスの時間までまだしばらくあるので、荷物は預かってもらいます。

 手ぶらになったらタオルセットだけ持って、またも温泉のハシゴへでかけます。

 まずは、かつて一度入ったことのある「天満湯」。「神の水」が湧く「湯乃原天満社」の真ん前(というか敷地内と言ってもいいくらい)にある公衆浴場です。丸長旅館の主人に伺ったところでは、直入町営、合併後は竹田市営で運営されていましたが、最近市が管理運営をやめたので、丸長旅館の主人が「長生湯」と合わせて管理することになり、なかなかたいへんだとのことでした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818145541.jpg 湯乃原天満社の真ん前。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818145530.jpg 銭湯には見えないな……

 長湯温泉の公衆浴場ではよく見られることですが、天満湯も無人です。入口に逆戻りできない回転バーというか回転柵が付いていて、柵の内側に入り、投入器に入湯料100円を入れるとドアが開いて中へ入れる仕組みです。慣れないとちょっと戸惑ってしまいますね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818145536.jpg 黄色バーの所に体を入れる。

 さて、中は無人浴場だけに寒々とした雰囲気。中に入るとコンクリート打ちっ放しの土間のようなスペースがあり、その右側にトイレ、左側に男女別の脱衣場のドアがあります。

 ドアを開けて脱衣場へ入ると、壁の片面にコインロッカーと普通のカゴが入った棚が並んでいますが、非常に狭い。しかも暖房は入っていないので、たいへん寒い。特に冷え切った床を踏む足の裏がたまらなく冷たいです。さっさと衣類を抜いて、湯船に浸かります。褐色の湯は少々ぬるめですが、入ってしまえば極楽です。先客もなく、あとから来る客もなく、惜しみなく湧き出る炭酸泉をゆっくりと独占できます。こんなお湯にたった100円で毎日入れるなんて、長湯温泉に暮らす人たちがうらやましすぎる。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818145525.jpg 脱衣場は狭くて寒い。

 汗がじんわりとにじみだし、それが滝のようになって流れるようになるまでじっくりとお湯に浸かり、すっかり脂が抜けようになって天満湯を出ました。体の芯からぽかぽかと暖かいです。

 芹川にかかる橋を渡り、散歩がてら、前日行った「御前湯」のほうへ向かいます。「御前湯」から坂を少し上ったところに、「道の駅ながゆ温泉」があり、広い駐車場の一角に「おんせん市場」という物産館があります。ここではお土産品のほか、現地でとれた新鮮な野菜や米、穀類、豆類やその加工品(漬け物とか)などが豊富に並び、ちょっとしたスーパーマーケットといったところ。近所の人たちがやってきて昼や晩のおかずの材料を求める姿になごまされます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818145547.jpg 朝の芹川。

 「おんせん市場」に入ったあたりから小雨が降ってきました。軒下で雨宿りです。

 すぐ目の前に、道の駅を訪れるドライバー向けの標語が掲げられていました。「飲んだら乗るな、飲むなら温泉。」 お、いいじゃないですか。思わず「座布団1枚!」と言いたくなりました。さすが、飲泉で有名な温泉場だけはあります。長湯温泉の飲泉で心身ともに元気になって、安全運転で交通事故もゼロになってほしいですね!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818145555.jpg ▲なぜかドラえもんだけれど、なかなか秀逸な標語です。