毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

A380で行く魅惑の香港・マカオ3泊4日(その8;100万元の夜景?)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160813.jpg ▲何度見ても素晴らしくて飽きない香港ビクトリアピークからの夜景。

 2012年3月18日、やっぱりスバラシイ。

 しばらく中断しておりました3月の香港・マカオ旅レポ、今日から再開します~。

 ピーク・ギャレリア2階の「Oliver's Super Sandwiches」で軽くおなかを満たした頃、外にはようやく夕闇が迫ってきました。そろそろ夜景の見頃かも。

 ギャレリアの外に出てみると、観光客がますます増えていてたいへんなにぎわい。さすが香港一の観光名所だけはある。

 夜景の鑑賞ポイントとしては、ギャレリアに隣接する半月形の建物「ピーク・タワー」の屋上「スカイテラス428」が一番高い位置にあるポイント。また、ピーク・トラムの線路脇を中心に遊歩道や展望デッキのような場所がいくつか設けられていて、自分の好みのポイントから夜景を楽しむことができます。なお「スカイテラス428」に上がるにはHK$30の入場券が必要です。

 さあ、だんだんと暮れてきました。この暮れ始めの、電灯も灯り、しかし建物の輪郭がまだわかるくらい明るいという微妙な時間帯の夜景が僕はいちばん気に入っております。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160759.jpg そろそろ暮れてきた。

 まずはピーク・トラムの線路沿いの遊歩道のほうへ行ってみます。1888年の運行開始以来今年で124年め。今は1989年に投入された定員120名の車両が山麓と山頂を往復しています。海抜28mの山麓駅から海抜396mの山頂ピーク・タワー駅まで、全長1,365mを約8分で結び、この間に斜度は4°から27°の範囲で変化します。運賃は片道HK$28、往復だとHK$40。朝7時から夜12時まで10~15分間隔で運行されていて、これがピークへの一番人気の交通手段だけに、夜景の時間帯にはひときわ混雑が激しくなります。山頂駅乗り場前には早くも長蛇の列。ピークトラムの人気のほどが窺えます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160837.jpg 山頂駅に長蛇の列。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160807.jpg 発車して行くピークトラム。

 この日は、午後2時過ぎに香港に到着したときの気温が28℃と早くも夏の陽気で、爽やかな青空が広がる良い天気。ピークからの香港の景色は、富山の立山連峰、北海道の摩周湖同様、一年のうちにくっきりと見える日というのは意外に少ない。特にこれから雨の多い季節に入ったら、ピークはだいたいいつも雲の中に隠れてしまいます。だからこの日は実にラッキー。こんなにきれいに晴れ渡る日なんてめったにない。おかげで夜景に散りばめられた灯りもひとつひとつがくっきりと見えています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160819.jpg 珍しくくっきり晴れた。

 遊歩道を戻って、ちょっと奮発し入場券を買い、「スカイテラス428」に上ってみます。何回となく来ているピークですが、「スカイテラス428」に上るのは今回が初めて。

 エスカレーターを何回も乗り継いで、ようやく最上部の屋上に到着。すごい人出で、夜景がよく見えるポイントに身体を滑り込ませるのに一苦労。しかしこれだけ人気のスポットだけあって、見える夜景はこれまた格別に美しい。下の遊歩道からでは山の斜面に遮られてよく見えなかった香港島東側もよく見渡せるようになります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160830.jpg さすがスカイテラスからの絶景。

 香港島の東側もよく見えるようになると、香港島九龍半島にはさまれたビクトリアハーバーもひときわよく見えるようになります。いや、ビクトリアハーバー自体は真っ黒なので、両岸の無数の灯りとの対比で、まるでロシアと中国の国境を流れる黒龍江のその名のとおりの黒い流れのように(こんなふうに黒龍江に喩えられたらビクトリアハーバーも気の毒だなあ(笑))、黒々と横たわり、両岸の灯りを映しているのがよく見えます。ピークからの夜景は、「100万ドルの夜景」から返還後は「100万元の夜景」になったと意地悪を言う人もいるようですが、返還からちょうど15年が経とうとしている今、ここから見える香港の夜景は少なくとも僕の目にはほとんど変わっていないように見えるんだけどな。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160824.jpg ▲左から中央奥へと、ビクトリアハーバーが静かに横たわっています。