毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

「七一」の夜──香港返還17周年

イメージ 1 ▲ビクトリアハーバーをはさんで右が九龍サイドの香港一高いICC、左が香港島サイドのIFC。

 2014年7月1日、暑く熱い一日。

 7月1日は香港返還記念日。1997年7月1日に香港が祖国に返還されて、今年でもう17年が経ちます。17年前のこの日も僕は香港にいましたが、英領香港最後の日の6月30日、香港が丸ごと流されてしまうんじゃないかと思うほどの激しい雨が降ったことを今でもはっきりと覚えています。

 17年前のあの日とは打って変わって、昨日の香港は晴れ。夏の亜熱帯らしく、昼間に二回ほど激しいにわか雨が降りましたが、日が暮れる頃にはその雨も上がりました。

イメージ 2 ▲こちらはアドミラルティ・タマール公園から見上げたアドミラルティ、セントラルあたり。

 7月1日の返還記念日は休日ですが、毎年、北京や香港政府への不満や抗議の意を表明するための「七一」デモが行われます。銅鑼灣のビクトリア・パークから出発し、セントラルの「遮打花園(Chater Garden)」までを午後3時から数時間かけて延々と歩くのです。今年は、2017年行政長官選挙への普通選挙導入などをめぐって市民の政治的関心が高まっていて、「七一」デモも例年より盛り上がるんじゃないかと言われていたので、僕も散歩がてらデモの見物に行ってきました。

イメージ 3 ▲九龍サイドのICCと尖沙咀あたり。ICCビルには文字や絵が電飾で現れます。

 僕はデモから離れて、セントラルから東へ向けてハイウエイを建設している埋め立て地のあたりに新しくできたタマール公園をぶらついてみました。今まで行ったことがなかったのですが、けっこう広々としていて、九龍サイドの夜景や、振り返ればセントラルからアドミラルティ、ワンチャイにかけての夜景も楽しむことができて、なかなか良いスポットではありませんか。今日はそのタマール広場から見えた昨日の夜景をご紹介しています。

 デモの方はと言えば、参加者は主催者発表で51万人、2004年以来最多の参加者となったそうです。中には終点のチャター・ガーデン到着後、翌朝まで座り込んだグループもいたとか。これからの香港は、政治情勢でも目が離せなくなってきてますよ。

イメージ 4 ▲旧九龍駅の時計台、香港文化センターなどが浮かび上がる九龍サイド。