毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

厳冬の青森へ雪かき帰省(その14;谷地温泉をあとにして)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012628.jpg ▲365日同一料金6,800円で、湯治気分に浸れます(^^)。

 2012年2月1日、東八甲田ルート。

 2月初日の谷地温泉に、雪はひたすらにしんしんと降り注いでいます。本当に大雪です。

 谷地温泉旅館の本館の前と横はけっこう広い駐車場になっているのですが、その駐車場と、バス道路である国道103号線、国道394号線までの約400mの道を確保するために、早朝から宿の方々が重機も使って懸命に除雪をしています。それでも雪は次から次へと降ってきて、地面には新雪が瞬く間に積もります。木造2階建ての本館はかろうじて雪の中に埋まるようになりながらも見えていますが、東館などの別棟は除雪した雪の山のせいで駐車場のほうからではほとんど見えません。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012623.jpg 谷地温泉旅館正面。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012615.jpg 木造2階建ての本館。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012620.jpg ホントよく降るわ。

 湯治場のような谷地温泉旅館のチェックアウトタイムは午前10時。それまでゆっくり過ごします。今回ほどじっっっくりと湯に浸かったのは、温泉好きの僕にとっても初めてかもしれません。それだけ「下の湯」という冷泉と「上の湯」という白濁した熱い湯と、このひなびた風情が良かったのでしょう。旅館としてのサービスや豪華な食事を求めるのではなく、ただ「質のいいお湯」を求めてそれにじっくりと浸かりに来る。谷地温泉はまさにそんな「秘湯」の一つです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012638.jpg どこが道やらわからぬ。

 来るときは八戸駅からJR東北バスを乗り継いできましたが、帰りは宿の無料送迎バスを利用します。バスの本数が少なく道路事情が厳しいこの季節に無料送迎バスがあるのはありがたいです。宿のHPには宿と青森駅前とを結ぶ送迎バスの案内しかありませんが、八戸駅方面にも出してくれるようです。

 青森駅行きの送迎バスは10時発で、11時半頃青森駅に着くとのこと。それを聞いて僕はちょっとびっくりしました。JR東北バスは、谷地温泉から青森駅まで、新青森駅を経由するとは言え、3時間12分という倍以上の所要時間のダイヤになっています。国道103号線が冬季通行止めなので東八甲田ルートを迂回するからですが、谷地温泉の送迎バスも同様に東八甲田ルートを迂回します。どうしてこんなに所要時間が違うのかとしばし考えましたが、東八甲田ルートは国道394号線から県道40号線に入り、萱野茶屋の手前で国道103号に合流しますが、JRバスはそのあと国道103号線を逆戻りする形で酸ヶ湯温泉まで入らなければならないので余計に時間がかかるのでしょう。我々の送迎バスは、国道103号線に合流したあとはそのまま萱野茶屋、雲谷、横内と抜けて一気に青森市内へ入ることができるのです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012633.jpg谷地温泉周辺は深い森が続く。夏や秋にはまったく違う姿を見せてくれるでしょう。