毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

厳冬の青森へ雪かき帰省(その5;蔦温泉旅館の夕食)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012102.jpg ▲南八甲田蔦温泉旅館の夕食全景。

 2012年1月28日、蔦温泉の夜、外は雪。

 既にコチラの記事などでも速報しましたとおり、1月28日は、富山の友人一家が青森へ遊びに来てくれました。前夜発の「日本海」で来る予定だったのが運休になってしまったため、急遽旅程を変更し、夜行バスで仙台へ出て仙台から「はやて」というコースで青森入りすることになったので、「はやて11号」の到着に合わせて新青森駅へ出迎えに行きました。夜行バス+新幹線の乗り継ぎは、いくら夜行バスが3列独立シートでかなり快適とは言っても、早朝到着で駅の洗面所などで身支度をしてまた新幹線に乗らねばならないというのは体はなかなか休まらないでしょう。横になって布団にくるまって眠ることができ、到着前には車内のお湯の出る洗面所で身支度が調えられる寝台特急のほうがはるかに便利で快適なのではないでしょうか。

 それはともかく、新青森駅で合流した友人一家と僕は、レンタカーで行動開始。市内でちょっと用を足してから、ちょっと地吹雪になりかけたみちのく有料道路を経由して八戸の八食センターへ行って七厘村でランチをし、それから国道102号線、103号線とたどって南八甲田の一見宿・蔦温泉旅館へと行きました。真冬の蔦温泉を訪れるのは初めてです。なんだかんだで、日暮れ後の午後6時過ぎの到着となってしまったので、蔦温泉旅館はまず夕食からの紹介でございます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012024.jpg この状態でスタート。

 総勢4人で西館(新館)にある御食事処のテーブルを囲みます。さっき最初の風呂上がりにビールを飲んだので、夕食時は八食センターで調達した五戸の銘酒「菊駒」の四合瓶をいきなり開栓。ほほほ。マグロ、エビ、ホタテの刺身や山菜を煮しめたもの、しめ鯖や菊の花の酢の物などが酒の肴にぴったりであります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012028.jpg 食用菊は青森らしい。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012039.jpg 伽羅蕗かしらミズかしら。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012033.jpg お刺身も酒に合う。

 蔦温泉に初めて泊まったのは2005年7月で、2006年11月にも泊まりに来てますが、2回とも夕食は部屋食でした。その後部屋食制でなくなってしまったのか、オフシーズンの客が少ないときだけ御食事処での食事にしているのかは、わかりません。本館や別館の古い部屋の座敷でお膳で供される夕食をいただくのはたいへん趣があるんだけどな。やはり省力化の一環なのかしら。心臓破りの階段を上らねばならない別館で部屋食を提供するのは確かに厳しいものがありそうだ。(2005年7月に泊まったときの様子はコチラ。)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012051.jpg 天ぷらにキノコの酢の物。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012045.jpg ベビーホタテが可愛らしい。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012056.jpg アユの塩焼きも美味でした。

 午後6時に到着して一風呂浴びてから午後7時半に夕食開始になったので、他の宿泊客はもうとうに食事を済ませ、御食事処にいるのは我々だけ。給仕のおばさん、どうもすみませんね。

 ベビーホタテ(と言ってもわりと大きい)やナノハナ、タケノコなどの煮物、サモダシというキノコの酢の物、天ぷら、アユの塩焼きなどが続き、酒も進んでみなさん上機嫌。大きな窓の外には雪の壁がそそり立ち、それに遮られて外は何も見えない状態。そうだ、ここは雪深い山の中なのだ。

 鍋は鶏鍋。青森の地鶏「シャモロック」とキノコなど野菜をふんだんに使った鍋で、これまた青森特産のナガイモのすり身団子が入っているのが特徴。ぐつぐつ煮立ったところをいただけば、なんとも美味で、体も温まる。蔦温泉は高級旅館でも割烹旅館でもないけれど、十分満足のいく夕食をいただいて、もうおなかいっぱいです(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012106.jpg ▲青森の地鶏「シャモロック」と青森特産ナガイモのすり身団子が特徴の鶏鍋。ウマイ。