毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

厳冬の青森へ雪かき帰省(その6;蔦温泉旅館の朝食)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012133.jpg蔦温泉旅館の朝食でございます。

 2012年1月29日、朝食も青森県の味覚がいっぱい!

 南八甲田の一軒宿「蔦温泉旅館」に真冬に泊まりに来ております。まだどんな建物なのかがわかるような写真を一枚も出していないのにごはんの写真ばっかりでスミマセン(^^ゞ。前夜は風呂上がりにビール、夕食時に五戸の銘酒「菊駒」をくいくいと飲んだら食後に爆睡してしまい、はっと目が覚めたら朝ごはんの時間になってたものですから。

 しかたがないので朝風呂に入ってアルコールを抜いてから朝ごはんです。

 僕はふだんは朝食を食べないのですが、旅先では、特に旅館の朝ごはんはもりもり食べます。旅館の朝ごはんはまずお米のごはんがおいしい。そしておかずが豊富で一つ一つがシンプルだけどおいしいからでしょう。

 てなわけで、まずは温泉玉子。そしてフキの煮物です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012121.jpg フキの煮物の小鉢。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012117.jpg おんたま。

 朝ごはんに欠かせないの塩ジャケ。子どもの頃から、ごはんのおかずに何が好きってとにかく塩ジャケです。釧路に親戚がおり、新巻鮭の季節になると必ずとびきり上等のを送ってきてくれて、これを分厚い切り身にして焼いて食べるともうおいしくておいしくてごはんを何杯でもおかわりできてしまうのです。

 塩ジャケの付け合わせで添えてあるのが二つとも青森らしい。一つは「ばっけみそ」。「ばっけ」とはフキノトウのことで、細かく刻んだフキノトウを練り込んだ味噌です。ほんのりした苦みがなんとも言えません。もう一つは「梅漬け」。普通は「梅干し」ですが、青森のほうでは梅の実をシソの葉に巻いて漬け込むのが一般的で、僕もかなり大きくなるまで、「梅干し」と言えば日本全国どこへ行ってもこのようなものだと信じていました。梅の酸味にシソの香りが加わってこれまたごはんの良いおともです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012111.jpg 右ばっけみそ、左梅漬け。

 とろろの小鉢も並んでいます。青森県で最も多く生産されている野菜はナガイモで、国内流通量の約四割を占めて全国一を誇っています。しかし僕はとろろはあまり好きではない(笑)。我が家では毎日と言っていいほどごはんのおかずにナガイモが登場しますが、我が家ではとろろにせず、千切りにして食べます。千切りにしたナガイモに卵の黄身を載せ、醤油をかけてかきまぜて食べると、ナガイモのしゃきしゃきした食感もナガイモらしい粘りけも楽しめて、おいしいんですよね~。

 そして青森らしい味覚の一つ言えば、スジコ。イクラは日本全国で食べられていますが、スジコを食べるのは北日本が中心のようです。好きな人は好きなんですよね~このスジコ。炊きたてのごはんの上に載せて食べるともうたまらんらしい。

 この日宿泊したのは全部で5組だったようですが、我々が泊まった本館には我々以外に1組しかいなかったので、他のみなさんはいちばん新しい西館にお泊まりになったのでしょう。みなさん三々五々御食事処に集まってきて朝食です。僕も朝からがっつり食べました!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012125.jpg 青森の特産中の特産。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012129.jpg ▲これも青森では毎日のようにごはんのおかずに出るスジコ。蔦温泉では朝食に必ずつきます。