毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

厳冬の青森へ雪かき帰省(その10;谷地温泉へ)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012347.jpg ▲JR東北バスは蔦温泉バス停で10分休憩。また雪が深くなったみたい。

 2012年1月31日、谷地温泉へ。

 十和田湖温泉郷バス停で無事「おいらせ93号」から「みずうみ705号」への乗り継ぎに成功し、国道103号線へ入って北を目指します。

 十和田湖温泉郷を出ると次の停車バス停は蔦温泉。3日前に来たばかりですが、たった3日間でますます雪が増えたような気がします。

 蔦温泉には15時頃着いて、15:10の発車時間まで10分ほど停車時間があります。このバスで青森駅まで行くとすると冬季の東八甲田ルートであと3時間もかかるので、蔦温泉売店で飲み物などを調達することができ重宝します。

 蔦温泉の敷地内にはもう一台バスがいました。またも「はやぶさ」カラーの新車です。青森駅十和田湖行きの「みずうみ702号」ですね。乗客が乗っているかどうか見忘れましたが、蔦温泉での停車時間を終えて、ゆっくりと発車していきました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012351.jpg 蔦温泉でバスの行違い。

 こちらも15:10に蔦温泉を発車です。

 蔦温泉を出ると、約12分で谷地温泉バス停。我々はここで下車です。もはや道の両側の雪は壁のように高くなり、バスの車高の半分よりは高く積もっています。しかもふわふわの新雪新雪の雪壁は美しいですが、しかしやはり寒い!

 道はここで二手に分かれていて、今しばらく西へ向かうのが国道103号線、それから分かれて東へ向かうのが国道394号線です。国道103号線は笠松峠を越えて八甲田を南から西側を回り込み、城ヶ倉温泉酸ヶ湯温泉、八甲田ロープウエー駅、雲谷スキー場などを通って青森市内へと入る道。国道394号線はそのまま行けば七戸十和田駅へ抜ける道で、途中から県道40号線へ入って田代平、八甲田温泉、雪中行軍後藤伍長像を経由して萱野茶屋の手前で国道103号線に合流できます。

 国道103号線はこの谷地温泉ゲートから酸ヶ湯温泉ゲートまで冬期間通行止めになるため、路線バスも国道394号線から県道40号線を経由して国道103号線に合流する東八甲田ルートをとります。東八甲田ルートは冬季は夜間のみ通行止めです。

 そんなわけで、我々が降りたバス「みずうみ705号」も、大きく右にハンドルを切って、国道394号線へと入り、雪の中へと姿を消していきました……

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012356.jpg 谷地温泉バス停到着。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012403.jpg 右に大きく車を回し、

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012410.jpg 国道394号線へとサヨウナラ。

 さて、取り残されました。バスの去った道にはただひたすらに雪が積もり、道の両脇には雪壁がそそり立ちます。物音一つない静けさだけがそこに残り、しんしんと雪が降っています。

 そんな深い雪の中に埋もれながら立っている看板を見つけました。谷地温泉の看板です。ゲートが閉ざされている国道103号線でもなく、バスが走り去った国道394号線でもなく、もう一本、除雪がされている道がありました。ここを歩いて行った先に、谷地温泉があるらしい。こんなところで遭難したくないな……とちょっと不安な思いを抱きながら、その道を歩き始めたのでした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012416.jpg バス去ってあとは雪だけ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819012420.jpg ▲雪に埋もれるように谷地温泉の看板。ここからまた歩かねばならないようだ。