厳冬の青森へ雪かき帰省(その11;お初の谷地温泉)
▲雪の中に埋もれるように建つ一軒宿・谷地温泉旅館。
2012年1月31日、まさに湯治場。
JR東北バス「みずうみ705号」を谷地温泉バス停で降りた我々は、バスが走り去ってしまうと、深い雪の中に取り残されてしまいました。雪の中に見つけた谷地温泉の看板がある道を、今度は徒歩で行軍しなければなりません。さいわい除雪はしっかりされているので、歩くのに苦はありません。しかし、道の両脇には自分の背の高さをはるかに上回る雪の壁がそそり立っています。
ここを歩いて行くのだ。
雪は激しく降っており、ともするとこれから歩いて行く先の前方が雪にかき消えて見えなくなりそうです。だいじょうぶか、オレたち!遭難しないのか??と心配する僕を尻目に、千葉出身で現在南国パプア・ニューギニアのポートモレスビーで働いている今回の連れは、雪の壁に顔を突っ込んで雪を堪能しています……彼は身長180cm近くあるのですが、雪壁はそれよりはるかに高くそびえたっています。
雪と戯れる今回の連れ。
旅館というよりは、山小屋ですか。ほとんどが雪に埋もれていて、入口がどこかもよくわからない(^^ゞ。時間はそろそろ午後4時。雪が激しいこともあってもう日が暮れかけてきた様相です。なんとか入口を見つけ、全身に降り積もった雪を払って中に入り、無事チェックイン。
雪、つらら、雪……
屋内はまさに湯治場か合宿所といった風情。荷物を部屋に置いてまずは一風呂浴びて、夕食へ。ここではまず夕食からレポートします。
これまた合宿所のような大衆食堂のような食堂へ行くと、いくつかのテーブルに料理が並び、この日の宿泊客は我々も含めて4組のよう。厨房入り口脇のテーブルには電気炊飯器と味噌汁の入った大鍋があり、おかわり自由。中央のテーブルにはピッチャーに入ったビールや紙パックの日本酒、ジュース類、焼酎の瓶などが並び、アルコールも含めて飲み物も飲み放題。これで一泊二食付き6,800円ぽっきり!長期の湯治以外では宿泊プランはこれだけです。
というわけで夕食。
せっかく90分飲み放題なので、まずはおかずを肴にビールを飲みます。窓の外は、周囲に何もないので基本的に真っ暗ですが、雪がしんしんどころががんがん降りしきっている模様。雪見風呂に雪見メシ、贅沢ですなあ……あっ、谷地温泉の風呂場からは雪は見えないんだった!(笑)
肴は、焼きネマガリタケ、焼きホタテ、ヤマモモの実、肉じゃが、イワナの塩焼き、モズク、刺身と、豪勢なものはありませんが、どれもおいしくいただきます。ビールが進みます。飲み放題なので、どんなに進んでも安心です。
肉じゃがとか家庭的。
いい酒の肴ばかり。
刺身はマスかな?
しかしいい加減飲んだところでそろそろ締めなければ。ごはんもよそい放題なんだからこちらもがっつりいただこう。ごはんのおかずには味噌汁、漬け物の他に、最後までとっておいた鍋があります。キノコや野菜、豆腐などがふんだんに入った塩味の鍋は、〆めのごはんにぴったり。ついつい大盛りごはんをおかわりしてしまいました。これを食べてひと休みしたら、また温泉に浸かりに行きます!
塩味のウマイ鍋。
▲ビールもだいぶ飲んだけど、〆めのごはんもがっつりいただきます。