春の帰省の旅日記(その13;八甲田・十和田ゴールドライン)
▲4月23日にようやく開通した八甲田・十和田ゴールドライン、睡蓮沼付近。
4月28日、この日は北京の同僚や元同僚のみなさんが、青森の桜を見に来てくれることになっていました。企画を始めたあとに大震災が起き、決行したものかどうか迷った時期もありましたが、「東北に元気を!」ということで、4人が来てくれました。ありがたいことです。
「八食センター」集合にしたのはワケがあります。被災地である八戸市に元気になってほしかったことがまず一つ。もう一つは、「八甲田・十和田ゴールドライン」が4月23日に開通したばかりだったので、みなさんをそこに案内したかったのです。
「八甲田・十和田ゴールドライン」は、十和田湖から国道102号線、103号線を北上し、八甲田山を越えて青森市に到るルートで、冬期間は閉鎖されています。毎年4月1日に開通し、道の両側が高さ数メートルの雪の壁で、開通後しばらくは雪の回廊が楽しめるのです。
例年4月1日に開通するのですが、今年は震災の影響で除雪車の燃料の確保が難しかったため開通が延期になり、4月23日にようやく開通しました。開通したばかりの「八甲田・十和田ゴールドライン」を通らない手はない!と思い、八戸からレンタカーで出発しました。
雨模様でしたが。
この日の天候はあいにくの雨模様。気温は蔦温泉付近で4℃ぐらいだったのか笠松峠付近では1℃まで下がりましたが、雪にはならず、強い風とともに冷たい雨が横から降る荒れ模様。笠松峠では天気が良ければ正面に見える八甲田大岳もすっかりガスの中です。天気が良くて青空が広がれば美しい雪の回廊なのでしょうが、この日はただの寒い冬です、冬(T_T)。
笠松峠の少し手前には睡蓮沼があります。睡蓮沼のほうへ上がっていく階段は除雪されていましたが、沼は見えるのかな。青森市内と十和田湖を結ぶJRバスの「睡蓮沼」バス停もありますが、バス停がちっちゃく見えますね……(^_^ゞ さすがに4月下旬、もうあと3日で5月という日ですから、純白の雪というわけにはいきませんでしたが、それでも冬の名残の雪の回廊を見て、みなさん喜んでくれたようです。
「睡蓮沼」バス停。
左奥が睡蓮沼への階段。
岩木山展望所からさらに下ってくると、遠足やキャンプの定番スポット萱野高原、そしてモヤヒルズに出ます。青森市街地から最も近くにあるスキー場「雲谷スキー場」です。「ホテルヴィラシティ雲谷」というホテルもあり、その前が駐車場になっていますが、そこからは青森市内が一望できます。
この日は天気は悪かったのですが、なぜかここからの青森市内全景は気味が悪いほどくっきりとしていて、これまたみなさんに喜んでいただきました。西のほうを眺めると海の向こうに陸影が見えていますが、あれは下北半島の南西端、脇野沢のあたりかもしれません。東のほうを眺めると、下の写真の中央ちょい右に青森ベイブリッジ、中央にはフェリー埠頭、そして蟹田方面へと続く津軽半島の海岸線が見えています。雲谷スキー場は晴れた日ならこの陸奥湾へ飛び込むようにスキーを滑り降りることができてなかなか楽しいですよ!
青森ベイブリッジ見える?
▲海の向こうの陸影は下北半島脇野沢の牛ノ首岬、九艘泊のあたりか。