毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2011年お正月はニッポンで(その43;2011年の乗り初め)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818150236.jpg ▲2011年の初乗りを果たしたのは青い森鉄道八戸行き572M。

 2011年1月1日、乗り初め。

 2011年の初乗りは全線開業あいなった青い森鉄道です。このことは1月1日にアップした「2011年初乗りは青い森鉄道」という記事で既にご紹介しましたが、改めて記事にします。写真などだぶる部分がありますがご容赦を。

 さて、青い森鉄道専用になった青森駅1/2番線ホームの2番線に停まっているのは13:30発の八戸行き普通列車572M。これが僕の2011年初乗り列車です。車両はいつもの701系ですが、もはやJRの車両ではありません。車体のところどころには青い森鉄道のイメージキャラクター「モーリー」が描かれていますし、行き先表示幕の反対側には「青い森鉄道」の文字が入っています。もちろん、駅名標青い森鉄道仕様に変わっていて、JR時代を感じさせるのは新青森へ向かう矢印だけが緑色で描かれている部分だけです。


 僕はこれに乗って、とりあえず浅虫温泉まで行ってみようと思います。青森駅東口の切符売場はJRと青い森鉄道で厳然と区別されていて、青い森鉄道の自動券売機で買った切符は水色の青い森鉄道の柄が入った紙に発着駅の両方がフルネームで印刷してあります。しかしながら、青森~浅虫温泉17.2kmの運賃はJR時代の320円から440円に値上がってしまいました。沿線住民の負担は重くなったわけで、新幹線全線開業による負の効果です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818150247.jpg 青い森鉄道仕様の切符。

 572M、701系2両編成のワンマン列車は定刻13:30に青森駅を静かに離れました。東青森、小柳、矢田前、野内と停まっていきます。野内駅は3月12日の改正では矢田前駅寄りに移設されたんですよね。
 いつも思うのですが、青森~東青森の駅間距離は非常に長い。かつてはこの間に広大な機関区があったからですが、今やそこには鉄道財産はほとんどなくなってしまったので、このあたりにもひと駅ほしいところです。「浦町駅」とか造ればいいのに。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818150251.jpg 小柳駅もすっかり青い森鉄道

 青森を発って19分で浅虫温泉到着です。僕はここで下車。かつて「青森の奥座敷」、「東北の熱海」と称された古くからの温泉街ですが、団体旅行や接待慣習の衰退で近年は厳しい状況が続いています。東北新幹線全線開業、「はやぶさ」デビューが浅虫温泉が息を吹き返すチャンスになるはずだったのですが……

 13:49、572Mは浅虫温泉駅を去っていきました。一見、いつもと変わらぬ2面3線の浅虫温泉駅構内です。しかし、ホームに積もった雪の中に立つ駅名標はやはり青い森鉄道のものに変わっていました。コーポレートカラーの薄い水色はかわいらしくてよいですが、しかし大きな変化を遂げてしまったことを痛感せざるを得ません。そう言えば今走ってきた線路ももう「東北本線」ではないだなんてやはりちょっと受け入れがたい気がします。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818150256.jpg 走り去る572M。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818150301.jpg浅虫温泉の雪のホームに立つ駅名標もすっかり変わってしまった……