毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

青森を拠点にのんびり秋休み(その45;地酒「じょっぱり」)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818234444.jpg国鉄型車両って一つ一つのパーツの意匠が魅力的だと思いませんか。

 2010年10月12日、静かな出発。

 長めの秋休みを終えて、青森を離れる時間がやってきました。青森18:08発2022レ寝台特急「あけぼの」の発車時間が迫っています。ライトアップされた青森ベイブリッジの夜景を車両の向こうに見ながら、ひと夜の宿に乗り込みます。指定されたのは2号車13番下段。青森~羽後本荘間はヒル区間が設定されていて、4号車(下りは3号車もでしたか)がヒルネ用に開放されるので、青森発着の寝台利用客には2号車が割り当てられることが多いようです(というか2号車にばっかり乗ってる感じ)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818234426.jpg 青森ベイブリッジを背景に。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818234421.jpg 2号車はオハネ25-220。

 この日の2号車は金帯のオハネ25-220。青みがかった薄いグレーのモケットの寝台がずらりと並んでいます。青森発車時点で2号車には他に乗客はほとんどいなかった記憶が……。

 13番下段に入って、寝台側の窓のブラインドはすべて下ろされているのでこれを上げて外が見えるようにし、たぶん上段には誰も来ないだろうからハシゴを畳んでコンパクトにし、転落防止用の柵も畳んで収納し、居住性を高めます。まだ午後6時、そうそうすぐに寝入るわけにはいきません。ささっと着替えて身軽なかっこうになり、洗面具を出したら大きな荷物は荷物棚に上げてしまって、これで「あけぼの」の寝台で一夜を明かす準備は万全です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818234435.jpg 寝具が調えられた下段。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818234440.jpg 上段も居住性は悪くない。

 さて、今夜はどれぐらいの乗車率になるだろうかと思いつつ、車窓の向こうで発車アナウンスが流れているのを聞きます。青森を18:08に出ると、18:45に弘前、18:57に大鰐温泉、19:06に碇ヶ関、19:27に大館と、特急「かもしか」を補完するという役割を果たすためにこまめに停車していきます。

 僕は自宅で早めの夕食を済ませてきたので、今回は車内には食べ物は調達せずに乗りました。そのかわり飲み物は準備しましたよ。シャイニーアップルジュース、地ビールの「奥入瀬ビール・ヴァイツェン」、「サントリーハイボール」、そして弘前六花酒造の地酒「じょっぱり」。これだけあれば足りるでしょう(たぶん)。寝台特急「あけぼの」の一夜がまもなく始まります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818234431.jpg 寂しいほど静かな車内。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818234447.jpg ▲終電や酔っ払って眠くなることを気にせずにのんびり飲んでいけるのも寝台列車の楽しみ。