青森を拠点にのんびり秋休み(その44;ヒルネ盛況)
▲青森駅1番線の「あけぼの」、発車時間はもうすぐです。
2010年10月12日、電源車を覗く。
青森駅1番線には、18:08発の2022レ寝台特急「あけぼの」が停まって発車を待っています。ホームはがらんとしていて、三連休が終わって気が抜けてしまったようです。前日函館から青森まで乗った4030M特急「スーパー白鳥30号」が17:47に出て行くと、17:58の668M秋田行き普通列車の発車と18:06の4021M特急「スーパー白鳥21号」の到着まで動きがなく、特にホームの奥の方はひっそりとしてしまいます。
ホームのはずれはひっそり。
カニの中を窺い見ることはなかなかできませんが、側面に付いている引き戸の窓から中を少しだけ覗き込むことができます。窓には細い格子がはまっていて、中は何もない床面だけのスペースがあり、一部は簀の子を敷いたようになっています。荷物室として使われるスペースですね。荷物輸送がほとんどなくなったごく最近になっても、早刷りの朝刊を積み込んだりしているのを見かけたことがありますが、今はどうなんでしょう。まだ積み荷はあるのかな。
最後尾は電源車カニ24。
カニ24の荷物室を覗く。
発車時間が近づいてきました。最後尾の電源車あたりをうろうろしている僕もそろそろ自分の車両に戻らなければなりません。自分の一夜の宿は2号車です。
この時間、青森からはまだ最終の東京行き「はやて」に乗り継げるので、「あけぼの」に青森から乗る人はほとんどいません。しかし、4号車だけ妙に混んでいます。どの寝台にも人が乗っているように見えます。4号車は羽後本荘までのヒルネ区間に開放される車両なんですね。ひとつの寝台をA席、B席、C席に区切って、普通座席車として指定席特急券で乗車できるようになっているんです。「あけぼの」が首都圏と結ぶ夜行列車としてではなく、青秋間の地方区間輸送の役割をも担っていて十分なニーズを有していることを物語っているワンシーンです。
さて、2号車に乗り込みます。ブルトレ24系客車のデッキは折戸ドアにステップ付き。ドアの上には「B寝台」の表記と金色の三つ星マーク。今夜も一晩お世話になりますよと声をかけながら、僕は自分の寝台へと乗り込みました。
2号車のドア周り。