緑濃き津軽平野(酷暑の夏休み帰省レポ・その47)
2012年8月20日、朝から暑い!
前夜、水上駅での運転停車をしおに寝支度をして寝台に横になり、揺れに身を任せて眠りに落ちれば、あとは寝ているだけで、寝台特急「あけぼの」が僕を終点へと運んでくれます。長岡でも運転停車をして機関車を交換したはずですが、まったく気がつきませんでした。
羽後本荘到着前におはよう放送が入りますが、僕はまだまだ就寝タイム。しかし、いつもは弘前到着まで寝台を出ない僕ですが、この日はいつもの2号車ではなく、大館からヒルネ扱いになってしまう3号車になってしまったので(「あけぼの」のヒルネ扱いは羽後本荘からですが、羽後本荘からヒルネになるのは4号車だけで、3号車は大館からだそうです)、弘前あたりでアラレもない姿でカーテンを開けたら向かいの寝台にスーツ姿のおねえさんとかが3人腰掛けていたなんてことになってはいけないので、早めに起き出すことにしました。
▲08:55、碇ヶ関着。こりゃまた良い天気ですなあ。
この日の津軽地方も良い天気。暑くなりそうな青空が広がっています。
川部を過ぎると、左手にはいつもどおり津軽富士・岩木山が見えてきました。残念ながら山頂付近に薄い雲がかかっていて全貌をくっきりというわけにはいきませんでしたが、手前に広がる水田や畑の緑の濃さとともに、夏らしい姿を見せてくれています。岩木山が車窓に広がると、終点が近くなったことを感じます。
▲水辺の草の緑の濃いこと!夏は真っ盛り。
▲津軽平野の水田、稲はすくすく育っているかな?
新青森駅を出発し、次はいよいよ終点青森。
青森車両センターや津軽線と奥羽本線が合流して3線並行区間になる頃、僕は荷物を持って前方へ移動します。4号車の連結部にはトレインマークの付いた扉があります。5号車から7号車までの各種個室車両の狭い通路を抜けると、8号車はゴロンとシート車。寝具の提供がないので使われたのか使われなかったのか判然としませんが、カーテンの様子などから、下段もいくつか空席があったように見受けられます。
▲3号車と4号車の連結部のトレインマーク。
▲8号車ゴロンとシート車。ほとんど下車して車内はほぼからっぽ。
▲ひと晩使い手のいなかったゴロンとシート。寝具の提供はもともとありません。
寝台特急「あけぼの」は青森に到着するとすぐに機関車を切り離してしまうので、先頭の8号車から降りて機関車の方へ行かないと機関車をじっくり眺めていられなくなります。
そんなわけで8号車のデッキで待っていると、「あけぼの」は大きく左カーブをしながら我が母校千刈小学校の脇から古川跨線橋にかけてを抜けて、今となっては青い森鉄道線となった旧東北本線と合流して、終点青森駅5番線ホームに定刻09:55に到着しました。
ドアが開くやホームに降り、前方へ移動して機関車を眺めます。長岡で交替し、青森まで牽引してきたのは真っ赤なEF81-136。暑い中、おつかれさんでした!
▲終点青森に到着した寝台特急「あけぼの」。