EF64-1052(酷暑の夏休み帰省レポ・その46)
▲寝台特急「あけぼの」の先頭に掲げられたトレインマーク、かっこいい。
2012年8月19日、車内で焼酎サワー。
この日の「あけぼの」を牽引するのはEF64-1052。「昭和57年」と記されたプレートが付いているので、製造以来走り続けてちょうど30年です。上野発の客車列車は既に激減してしまっていますが、その中でも、直流機EF64に牽かれて上野駅を出発する列車はこの「あけぼの」だけ。「カシオペア」と「北斗星」は最新鋭機EF510が牽引していて、もしEF510が運用上入れないようなときでも代わりに入るのはEF81ですもんね。その意味でもたいへん貴重な絶滅危惧種、EF64牽引の寝台特急「あけぼの」が、上野駅13番線で静かに発車を待っています。
▲出発準備を万端整えて発車時刻を待つ「あけぼの」。
▲この日の牽引機はEF64-1052。このクリーム色がいいんですよね。
▲「昭和57年」とあるのは製造年でしょう。走り続けてジャスト30年です。
機関車のすぐ後ろに、トレインマークを出して連結されているのは電源荷物車カニ。その後ろは8号車「ゴロンとシート」で、この日は寝台車8両の標準編成。繁忙期には9、10号車が増結されることになっていますが、増結した「あけぼの」はとんと見たことがありません。お盆休み直後のこの時期でも8両編成だとすると、10両編成にはいったいどんなときになるのでしょうか。
▲客車の先頭は電源荷物車。トレインマークが機関車の直後で灯ってます。
21:15、上野駅13番線ホームのベルが鳴り(上野駅は今も発車メロディじゃないところが良い。)、「あけぼの」は定刻に上野駅を発車しました。お盆直後の夏休み期間中ということもあってか寝台は上段もかなり埋まっており、早々とカーテンを閉めて休む乗客も多く見られます。
僕は今回は3号車に乗りました。向かいの寝台は上野発車時は空いていましたが、大宮から男性が乗ってきて埋まりました。これで僕の区画は上下段ともいっぱいになりました。
▲発車直後からカーテンを閉めて休む乗客も多いです。
大宮から向かいの寝台に乗ってきたお兄さん、寝台に落ち着くと、持ち込んだクーラーバッグを開き、なんと、焼酎のロックを作り始めました!プラスチックのコップにクーラーバッグの中から氷とサワー用フレーバーを入れ、焼酎を詰めたペットボトルから焼酎を注ぐと、サワーのできあがり!これはスゴイ。凝ってる。夜行列車に乗るなら僕もこれぐらいやってみたいものです(^^)。
僕の方は上野駅内の売店で調達した缶ビールや缶ハイボールなんぞを飲んでいたのですが、お互い酒飲みということでいつしか会話が始まり、僕も彼の手作りのサワーを一杯いただいちゃいました!うーん、氷がたっぷり入って良く冷えててウマイ!ごちそうさんです!
そろそろ日付も変わろうかという頃、水上に停車。乗務員交代のための運転停車ですが、「あけぼの」に乗ったときは、僕はいつも水上到着を区切りにしていて、水上に停まったら寝支度です。お兄さん、サワーごちそうさまでした!