夏はあけぼの。(酷暑の夏休み帰省レポ・その45)
▲上野発の夜行列車、青森行きは今やこれ1本のみ。寝台特急「あけぼの」。
2012年8月19日、上野駅13番線。
▲上野駅13番線に「あけぼの」がちょうど入線したところ。
▲もうすぐドアが開きます。
「上野発の夜行列車降りたときから♪」のフレーズと言えば、言わずと知れた石川さゆり「津軽海峡冬景色」の出だし部分。この唄が世に出たのは1977年のことで、この頃、上野発青森行きの夜行列車は、「ゆうづる」が7本、「はくつる」1本、「あけぼの」1本、「十和田」3本、「八甲田」1本が走っていました。19時台から23時台まで、上野駅に来さえすれば、何かしら青森行きの夜行列車に乗れた時代だったのです。
▲この日は8号車までの標準編成。「あけぼの」はあまり増結することがないですね。
ところが今や、上野発青森行きの夜行列車はこの「あけぼの」たった1本のみ。あまりにも寂しすぎます。それに、不便すぎます。東京発新青森行きの最終の新幹線は東京20:04発。それを逃すと、もし「あけぼの」に乗らないとすれば、翌朝の「はやて11号」まで待たねばならず、それに乗ったとしても「あけぼの」より早く青森に着くことはできません。そういう意味でも「あけぼの」は利用価値があると思いますし、もし東北本線経由の「はくつる」を復活させてくれたら、もっと利用価値は高いと思うのです。ニーズは必ずあります。でも、JR側は「夜行列車に対する利用客のニーズ」にはがっちりと耳をふさいでしまうんですよね、悲しいことに……。
▲「あけぼの」の7号車はA個室シングルデラックス。一度は乗ってみたい。
▲寝台特急マークもしっかり描かれた「あけぼの」のトレインマーク。