飛行機三昧夏休み(その21;富山空港)
▲富山空港に到着したANA883便。その向こうはRWY02エンド。
2010年9月4日、富山空港。
富山空港に着陸したのは初めてですが、とてもおもしろい空港ですね。神通川の河川敷に川に沿って滑走路があるという立地は全国的にも珍しいのではないでしょうか。川沿いに滑走路が横たわるため、両端が橋に挟まれ、滑走路の拡張が不可能なので、大型機が離発着できないという宿命を抱えているのは富山にとって残念至極なことです。しかし、RWY20への着陸時の機窓の景色はとても特徴的。僕は右側の窓際席だったのですが、日本海上空から神通川の河口にさしかかり、そのままずっと神通川の流れを見ながら高度を下げ、川の水面が徐々に近づいてくる中で着陸というのはなかなか風流な景色でした。
天気も良いので、展望デッキに上がってみました。ターミナル自体が小さいので、展望デッキスペースもこぢんまりとしていて、ベンチが6つばかり並んでいる程度。どちらかと言えばRYW02エンドのほうに近いでしょうか。
富山空港展望デッキ。
TOYAMA AIRPORT。
富山空港の展望デッキの特徴は、滑走路側だけでなく、ターミナル正面側にもつながっているということです。これはターミナル正面側は立山連峰を望むことができるからなんですね。この日は天気はよかったですが、雲もけっこう出ていて、空港の展望デッキからは残念ながら立山連峰は見えませんでした。もし見えたらさぞや美しいだろうと思います。富山から飛行機で離れる前に展望デッキから立山連峰が見えたら、富山のすてきな思い出の一つになるでしょうね。
こちらが立山連峰方向。
展望デッキから滑走路側を眺めます。到着したANA883便は11:10発のANA886便として羽田へ折り返す準備をしています。その向こうにはセスナなど小型機の駐機場があり、その先にRYW02エンドが見えています。富山空港には滑走路とは別の誘導路はないので、出発機は滑走路上を端まで進んで、滑走路端で機首を回して向きを変える仕組みになっているので、滑走路端はそのためのスペースがとられています。
あちらRYW02エンド。
RYW20のほうを眺めてみると、ターミナルにはブリッジが合計3つあるようです。そのうち一つは国際線用でしょうね。この日ももう少し待てば大連からの中国南方航空CZ613便が到着するはずです。
RYW20のほうを眺めると、滑走路が神通川に沿ってのびているのがよくわかります。写真で見ると気持ちよい青空にぽっかりと白い雲が浮かんでいかにも爽快そうですが、実はこの日は富山も猛暑で、すでに30℃は超えていたと思います。本当に暑い夏でした。
RYW20方向。
CZ613便の到着とANA886便の出発も見たいところですが、あまりに暑いのと、11:00発のバスに乗りたいのとで、展望デッキからはそろそろ撤退することにします。ターミナル2階の出発口にある出発便案内便には、羽田行きと新千歳行きが表示されています。以前富山からは新千歳行きに乗ったことがありますが、今はその運航会社はANAからADOに変わっていました。富山には以前は福岡便も就航していたはずですが、路線縮小で撤退されてしまいました。富山からの就航路線は国内線より国際線のほうが多いですね。国内線は羽田と新千歳だけですが、国際線はソウル、上海、大連、ウラジオストクと4カ所とつながっています。
▲羽田行きが11時台の次は15時台というのはけっこう間が開きますなあ。