9月、台風、飛行機旅(その8;ベア・ドゥ)
▲就航10周年記念「ベア・ドゥ」塗装を富山空港で初めて拝見。
2011年9月9日、富山空港展望デッキ。
引き続き、残暑厳しい暑い日差しが照りつける富山空港の展望デッキで時間つぶしです。
2番スポットに到着したANA885便は、45分のブレークのあと、14:50発のANA888便として折り返していくスケジュールです。満席なので定時出発のためスムースな搭乗の協力を求める場内アナウンスが流れています。
折り返しANA888便羽田行き。
ふといつもの1番スポットを見遣ると、なんとブリッジの陰にもう一機飛行機がいるようです。富山空港の二つのブリッジの両方に飛行機が入っている姿は初めて見ました!そしてブリッジの向こうから突き出ている尾翼は、熊のマークのAIRDOではないですか!え、AIRDO?こんな時間にどうしてここに?
AIRDOが隠れてる。
以前ANAが飛んでいた富山~新千歳線、2007年には僕も一度だけ富山から新千歳まで乗ったことがあります(そのときの記事はコチラ)。その後この路線は運休はまぬがれたものの、運航はAIRDOに任されることになりました。以来利用したことはなく、富山空港でその姿を見かけたこともなかったのですが、この日偶然にも見かけることができました。しかも機材は「ベア・ドゥ」塗装のB737-500。
ADOとANAのツーショット。
「ベア・ドゥ」塗装は、2008年12月20日に就航10周年を迎えたAIRDOが記念のために、同社のマスコットキャラクターであるベア・ドゥを機体に描いた10周年記念特別塗装だそうです。なかなかかわいらしいですね。僕はAIRDOには確か一回しか乗ったことがないはず。女満別か釧路から羽田へのフライトだったと思うけど、それ以来何年もごぶさたです。
RWY20へタキシング。
しかし、AIRDOの富山線のスケジュールはADO070便がCTS発11:20でTOY着12:55、折り返しのADO079便がTOY発13:30のCTS着15:00となっているので、もう14:30なのにまだ富山にいるというのはイレギュラー。原因がなんなのかはわかりませんが、どうもこの日は遅れが出ていて、定刻より1時間遅れの14:30発に変更になっていたようです。おかげで、富山空港に飛行機が2機並んでいる姿を初めて見ることができ、ベア・ドゥ塗装機も見られて、ちょっと得した気分。これから札幌へ向かうみなさんはたいへんだったしょうけれど。
1時間遅れでADO079便離陸!
ついでなので、14:50発の羽田行きANA888便の出発も見届けましょう。
満席の乗客の搭乗が済んで、こちらのほうは定刻にプッシュバックが始まりました。よく考えてみると、最近富山へはわりと頻繁に来ていますが、富山空港から出発っていうのはほとんどしてないですね。ここ1年を振り返ってみても、来るときは羽田から飛んできても、出るときはJRか、小松からの成田便ばかり利用していて、富山空港から出発したことないなあ。
プッシュバック中。
プッシュバック完了。
富山空港は、神通川の河川敷に川に沿って滑走路があるという特異な立地で、橋の架かる道路で南北が遮られているため滑走路延長ができず、大型機材の運用ができません。また、河川敷という制約の大きい立地のため誘導路が設けられず、離陸機は滑走路の上を滑走路エンドまでタキシングし、機材がUターンできるようにふくらみをもたせて舗装された滑走路エンドで向きを変えて離陸するという方法がとられています。このような制約のために、富山空港はお隣石川県の小松空港に後れを取っているという意識が地元では強いようです。……と思っている間にANA888便はRWY20エンドに到達してUターン、そして展望デッキに陣取った何人かの見送り客に見送られて元気に離陸していきました。
RWY20エンドへタキシング。
▲満員の乗客を乗せて南の空へとエアボーンした羽田行きANA888便。