飛行機三昧夏休み(その13;軍民共用空港)
▲三沢空港旅客ターミナル展望デッキから見るエプロン全景。
2010年9月10日、三沢空港展望デッキ。
三沢空港で15:20発の羽田行きJAL1224便のチェックインを済ませ、展望デッキへ上がってみます。展望デッキは有料です。
ターミナルビルそのものが小さいので、展望デッキも広いとは言えません。しかし、エプロンそのものも広くないし、搭乗ブリッジも一本しかないので、これで十分という感じです。ベンチがいくつか並んでいますが、先客は2人のみ。うち1人はかなり大きなカメラを持っているので航空ファンと思われます。
到着機から見えるのはコレ。
展望デッキです。
展望デッキの柵には「危険ですので柵を越えないで下さい」という注意を促す看板が取り付けられています。英語でも書いてあります。さすが基地の街と思ったのですが、よーく読んでみると「DANGER DON'T OVER A FENCE」となっています。一瞬違和感を感じたのですが、これで合ってるのかな?意味は通じるけれど、overって動詞として使えたっけ?基地の街というからには正しい英語を使ってほしいなあ。
この英語合ってますか?
三沢空港は、全国でも珍しい米軍、自衛隊、民間の三者が共用する空港です。三者共用の空港は他にはないんじゃないでしょうか。飛行場全体が米軍三沢飛行場で、そこに航空自衛隊が間借りして、さらに片隅に民用航空のエプロンとターミナルがこぢんまりと設けられています。民用航空ターミナルはRWY28エンドのあたりにあるので、RWY28離発着のときは米軍機や自衛隊機がタクシングしてきて、RWY28から爆音を轟かせて離陸していきます。この日もRWY28運用だったので、航空自衛隊のF-2支援戦闘機が2機ずつ組になってRWY28から訓練飛行へ飛び立っていってました。
F-2が2機、RYW28から離陸。
三沢飛行場はそういうわけで米軍が日米地位協定に基づいて管理をしており、その敷地は日米地位協定に定める地位が与えられているので、地位協定とは関係のない国土交通省が管理する民用航空ターミナルの敷地とは明確に区別されている必要があります。そこで、民用ターミナルへ民間機が出入りするとき以外は、民用ターミナルの敷地は米軍飛行場の敷地から可動式のゲートで厳然と隔てられています。
ゲートで完全に隔離されてます。
展望デッキでしばらく戦闘機の離陸などを眺めていたら、やがてそのゲートがごとんごとんという音を立てて開きはじめました。まもなく羽田からのJAL1227便が到着するのでしょう。
実は少し前に、JAL1227便は三沢飛行場の訓練の影響で到着が遅れるという構内アナウンスが流れていました。確かに、JAL1227便の所定到着時刻のあたりはF-2が立て続けに6機ぐらい飛んでいったので、JAL1227便は太平洋上で旋回しながらそれが終わるのを待っていたのでしょう。
ゲートがゆっくりと右に動いて、完全に開きました。あとはJAL1227便の到着を待つばかりです。
ゲートが開き始めた。
▲ゲートが完全オープン。このゲートが開くのは1日の間にほんのわずかの時間だけ。