ひさびさ青荷温泉(その6;最終回はせんべい汁で)
▲近年妙に有名になりましたが小さいときからよく食べてました「せんぺい汁」。
2010年3月29日、なごり雪?
「いちば亭」のせんべい汁には、地鶏を使った醤油仕立てと馬肉を使った味噌仕立ての二種類あり、馬肉も捨てがたいのですが、せんべい汁と言えばやはり醤油仕立てが一般的なのでこちらを注文。「いちば亭」のせんべい汁は鉄鍋で供されます。せんべいも最初から入っているのではなく、鍋が出てから自分で割り入れるスタイル。好みのかたさで食べられるというわけです。
あたたまります。
お昼から酒を飲むのは憚られ、この日の夜は青森市内で飲み会をすることになっていたので、飲み物はサイダーにしました。最近全国各地でご当地サイダーが復活しているようですが、八戸にもご当地サイダーがあります。八戸製氷冷蔵株式會社の「三島シトロン」です。八戸港にあがった魚を冷やすための氷の製造や冷蔵を生業とする会社が八戸の名水「三島の湧水」を使って大正11年から作っているサイダーなのだとか。懐かしい味とあのしゅわしゅわ感がいいですよねー。
八戸の地サイダー。
ふと窓の外を見ると、なんと吹雪になっているではないか!
3月29日に吹雪。もともと雪の少ない八戸地方でこの時期に雪ですか。冬の長い青森でもこの時期に降るのはさすがになごり雪でしょうか。八戸駅行きの100円シャトルバスを待つ人々が寒さに肩をすぼめて屋根の下に集まっていて見るからに寒そうです。
我々はランチを済ませたあとは、八食センター市場棟をうろうろ回って買い物です。八食センターの品揃えは本当にすばらしく、海産物だけではなく、肉、野菜、おみやげ類、酒類、総菜等々々々、眺めて歩くだけでも飽きません。
しかしいつまでも八食センターにいるわけにはいきません。100円シャトルバスに乗って雪の中を八戸駅へ戻ります。冬のさなかほど気温が下がっているわけではないので積もりはしませんが、それでも街の中はすっかり雪化粧です。
16:14発「スーパー白鳥19号」。
4番線のほうには15:57に到着した22M特急「つがる22号」が停まっています。春のなごり雪の中を走ってきたので、顔にはうっすらと雪を積もらせています。「つがる22号」は弘前から八戸までの間に青森にしか停車しない俊足特急です。その向こうには16:11発の八戸線久慈行き普通列車447Dの顔もちょろっと見えていますね。
さて、このあと青森に戻って飲み会で大いに盛り上がるのですが、青荷温泉の旅レポはこれにておしまいです。たまに帰国したときにゆっくり日本の温泉に浸かれるというのはしあわせなことであります。今度はいつ帰れるかな-。今度帰ったらどこの温泉行こうかなー、などと考えているうちに「スーパー白鳥19号」、発車です。
▲3月末の雪の中を走ってきた「つがる22号」。北国ならではの春のワンシーン。