毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

今日の「八戸せんべい汁」

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818225651.jpg ▲今や全国的に有名になった(たぶん)「八戸せんべい汁」。

 今日20日は、朝からよい天気だったので、八戸の市民の台所「八食センター」へ行ってきました。

 青森10:13発の普通列車570Mで行こうと思っていたのですが、駅に着いたときには既に10時15分過ぎだったので、根性なしの僕はあっさり10:55発の4014M特急「スーパー白鳥14号」に乗って出発進行!

 てか、3号車自由席の乗車口に並んでいたのですが、函館方面からやってきた「スーパー白鳥14号」の3号車のドアが開いたら、デッキにはスーツケースやらキャリーバッグやら段ボール箱やらが山と積まれていてビックリ(+_+)。なんだこりゃと思ってたら、中国語を話す団体さんがそれらの荷物を抱えてぞろぞろと降りてきました。話している言葉の感じから台湾方面ななあと最初は思ったのですが、荷物に中国国際航空(CA)のタグが付いていたので、大陸の南方人だったようです。函館と青森をセットにした観光ツアーでしょうか。それにしても彼らの荷物の中に日清カップラーメンの箱がいくつも含まれていたのは不思議。

 中国の団体さんが降りてすっかり静かになった(たぶん)「スーパー白鳥14号」で東北本線を快走し、57分で八戸到着。僕は新幹線に乗り換えるわけではないのでのんびり降車し、駅前から12:13に出る、八戸駅八食センターを結ぶ100円バスに乗って八食センターへ行き、まずはお昼を食べます。

 八戸と言えば「せんべい汁」でしょう。

 西日本の人は「せんべい」と聞いてどんなものを思い浮かべるか知りませんが、関東の人は「せんべい」と聞くと「草加せんべい」のような醬油を付けて焼いたものを思い浮かべるそうですね。しかし、こちらでは「せんべい」と言えばもっぱら「南部せんべい」のことを指します。練って少し塩味を付けた小麦粉を焼いただけのもので、ゴマやピーナツを散らしたりもしますが、基本的には素朴な塩味です。そして、このせんべいを醬油だしで具だくさんの汁に入れたものが「せんべい汁」。お雑煮の餅を南部せんべいに換えたものを想像するとわかりやすいでしょうか。南部地方の郷土料理で、僕も小さい頃から食べ慣れています(僕のほうでは「せんべいかやき」と呼んでいましたが)が、「はやて」の八戸開業で大ブレイク(ってほどでもないか)。今では全国に知られる「青森の味」となりました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818225656.jpg これが「せんべい」部分。

 「八食センター」は八戸市民の台所であるとともに今や有名な観光スポットにもなっており、八戸地方を代表する民俗芸能「えんぶり」期間中であることや土曜日であることもあって、今日の「八食センター」は大盛況の大混雑で、市場から自由に食材を買ってきて七厘で好き勝手に焼いて食べるコーナーなどは60分待ちになっていたり、「八食センター」が観光的にも成功していることを見せつけられました。この点、青森市は全然ダメです。このままだと新幹線が新青森まで開通しても、観光客は八戸のほうへ行ってしまうでしょう。

 そんな「八食センター」であれこれと買い物をしてから八戸駅へ戻り、今度は15:03発の17M特急「つがる17号」で青森へ戻ります。

 「つがる17号」は485系3000番台。車内放送で「本日は車両が変わっております」というアナウンスが流れていたので、本来はE751系のところ、急遽485系3000番台が代走することになったようです。原因はわかりません。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818225703.jpg 急遽代走の「つがる17号」。

 向かいのホームには、先頭に薄く雪をまとって14:45着の4020M特急「白鳥20号」が入ってきました。こちらも485系3000番台です。全員の降車が確認されると車内整備が始まりますが、行き先表示LEDは青森行きの「つがる」の表示に変わったので、これから20:15発の27M「つがる27号」として折り返すまでしばらく八戸駅で休憩に入るようです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818225709.jpg 到着した「白鳥20号」。

 八戸駅の4・5番線ホームに485系3000番台が並びました。こんな光景はもちろん、そもそも在来線の優等列車八戸駅へやってくること自体、今年の12月までということになっています。だいたい、「東北本線」という名称だって、今年12月には青森県内から消滅してしまうのでした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818225718.jpg 並んだ485系3000番台。

 八戸駅駅名標を見ると、陸奥市川、長苗代方面はJR東日本のコーポレートカラーのグリーンに、北高岩方面は青い森鉄道のブルーに塗り分けられていますが、陸奥市川方面はやがてブルーに塗り替えられてしまうのです。昨19日、国土交通省青森県青い森鉄道に対し、八戸~青森間の鉄道事業の認可を行いました。営業区間121.9kmという第三セクター鉄道では全国最長路線となる青い森鉄道の正式スタートまでもはや待ったなしとなったわけです。普通運賃は現行JRの1.37倍、通勤定期は1.65倍となることがすでに決まっている青い森鉄道、果たしてその行く末はいかに………。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818225715.jpg陸奥市川方面も今年12月にはブルーに塗り替えられる。