毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

宗谷岬でタコしゃぶplease!(その44;終点上野)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818143143.jpg ▲EF81-98に牽かれた「北斗星」がとうとう終点上野に着いた。

 2009年9月9日、終点上野。

 「宗谷岬でタコしゃぶplease」、しばらく連載を休んでしまいましたが、また再開します。最近の旅レポと交互にお届けしようかなと思いますので引き続きよろしくお願いいたします~。

 というわけで、札幌から乗り続けた2レ寝台特急北斗星」、終点上野駅13番線に定刻09:38に到着しました。ついに上り「北斗星」完乗達成です。

 現在運行されている「北斗星」のスジは以前の「北斗星2号」のスジ。この「北斗星2号」は青森駅に停車して旅客扱いをしていたことがありました。確か青森00:04着、00:11発だったと思います。青森市に実家のある僕にとってはこれがまことに重宝な列車で、実家でゆっくり晩飯を食べて酒も飲み、さらにひと風呂浴びてからでも余裕で間に合って乗ることができ、翌朝9時半には東京に着けるというのは実に使い出がありました。そしてもちろん、青森駅では機関車の付け替えもばっちり間近に見ることができたわけです。

 この「北斗星2号」が、やがて青森からの利用客の減少(JR曰く、ですが)と青函トンネル新幹線乗り入れ工事うんぬんとやらで、青森駅構内乗り入れをやめ、一往復化された「北斗星」もそれを受け継いで、機関車の付け替えは青森車両センターで行われることになってしまったので、機関車付け替えを間近に見ることはできなくなりました。

 そんなわけで、(寝てればどこで付け替えようとおんなじなんですが(^^ゞ)青森からどんな機関車が牽いているのかは、終点上野に着くまでわかりません!

 そして、この日2レを牽いていたのは星ガマのEF81-98。かっこええやん!あれ、最前面の窓ガラスなどが細かい水滴で濡れていますね。いつの間にか小雨模様になっていたようです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818143139.jpg 2レ「北斗星」、定刻到着。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818143148.jpg いつの間にか水滴が。

 聞けば、「北斗星」の牽引機が変わるのだそうですね。EF510になるのだとか。いつから変わるのか知りませんが、車齢30年を越える老雄を最新の機関車が牽引する姿は、我々の目にどんなふうに映るのでしょうか。老雄を牽くには、同じように老雄のEF81やDD51がやはりふさわしいと思うのですが……

 ところで、今回の「北斗星」で目にしたものの中で、もちろん牽引機のEF81-98はかっこよかったですが、もっと目を惹き、懐かしさを覚えたのは、我が8号車の扉に書かれてあった「A寝台」の白い文字。個室に改造され、ツインデラックスと名前が変わっても、ここには昔ながらの字体で書かれたこの文字がありました。タネ車はオハネ24で、ツインデラックスに改造して初めてA寝台になったのですから、「ツインDX」とでも書けばよいものを、律儀に字体と書式を守って「A寝台」とは、国鉄マンの職人気質を感じないでもありません。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818143135.jpg EF81牽引見納めも近いのか。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818143131.jpg ▲律儀に昔ながらの字体を守り通す「A寝台」の白い文字がなんだかうれしい。