帰省ついでの初「江差線」完乗(その22;EF81-99に牽かれて)
2009年12月25日、気がつけばカシガマ。
さて、クリスマス・イブの夜に函館から乗った2レ寝台特急「北斗星」は、明けて12月25日、クリスマスの朝の首都圏を快調に走り、定刻09:38に終点上野駅13番線に到着しました。ホームに降りて前方へ歩いて行くと、機関車のあたりがなにやらいつもと違う印象。
おお!なんと通称「カシ釜」のカシオペア・カラーが牽引機でしたか!
13番線に到着。
昨夜日付が変わった頃に青森信号場に停車し、青白い場内照明を雪がぼんやりと反射していた夜更けの青森信号場で付け替えた機関車が「カシ釜」のEF81-99だったというわけです。EF81-99は当初は北斗星カラーで活躍していましたが、2008年初めの全検入場を機にカシオペア・カラーに生まれ変わった機関車なのだとか。僕は「北斗星」にはかなりの回数乗ったことがありますが(と言っても青森→上野の乗車がほとんどですが)、カシオペア・カラーに牽かれたのはこれが初めてではないでしょうか。
うーん、なんか新鮮。
オレンジがいいアクセント。
しかし、思えば今月から「北斗星」も「カシオペア」も、もはやEF81が牽引することはなくなってしまったんですね…… 思い起こせば、ED75が全盛だった青森あたりにはかつてはEF81は入ってきていなくて、ごくたまーに親に連れられて関西へ行ったりすると見かけることがあったりなんかして、ローズピンクのEF81はあこがれの機関車でした。寝台特急「日本海」の牽引機としてEF81が青森に入るのが昭和63年で、「北斗星」がEF81に牽かれて運行を始めたのと同じ年です。青森駅でEF81を初めて見たときの感激は今も忘れません。寝台特急「鳥海」の牽引機としてのEF81の青森入りは平成2年のことです。
それ以来すっかり慣れ親しんだEF81、ローズピンクから赤、そして北斗星カラーやカシオペア・カラーへ姿を変えながら上野口でも活躍してきたわけですが、今月とうとう上野口から姿を消してしまったとは、なんとも寂しいことです。青森口ではまだ「あけぼの」や「トワイライトエクスプレス」の牽引機として活躍する姿は見られるわけですが、これもいつまでのことやら先行きはわかりません。
昨年のクリスマスに思いがけなく乗ることができて見ることができた「北斗星」のEF81-99、しっかり目に焼き付けておかなければなりません。
青い客車を牽いてきた。