流氷求めて「オホーツク」(その7;ガリンコ号)
さて、遠軽まで親戚に迎えに来てもらって湧別の親戚宅を訪問し、昼までに用事を済ませて、紋別空港まで車で送ってもらいました。紋別空港は一日に羽田~紋別便が一往復飛んでいるだけという寂しすぎる空港です。かつては札幌便もあったようですが今はそれもありません。
紋別といえば「流氷砕氷船ガリンコ号」。紋別市街地の南、紋別港に張り出し、オホーツク海や流氷の様子が観測できるオホーツクタワーに隣接するガリンコ・ステーションからこの「ガリンコ号」に乗ります。ピークシーズンの土曜日だけあって、乗船を待つ列の長いこと長いこと。全部乗れるのかしらとちょっと心配になりますが、ガリンコ号の定員は意外に多く、なんとか乗り切れました。
さあ出航です!
さあ出航です!
ところが……流氷なんてどこにもないやんっ!!(T_T)
青空広がる紋別港。
カモメがついてくる。
航海は快調です。だって流氷がないんだもの。何にもじゃまされずにオホーツク海の水の上をスイスイと。……違うっ!僕が見たかったのは流氷である。この日のガリンコ号はだいぶ沖のほうまで出てくれたようですが、流氷は視界にさえ入ってきません。数日前までは近くにいたし着岸もしていたとのことですが、この数日で北風が弱まったか逆に風が吹いたか、流氷ははるか沖のほうへと戻っていってしまったらしい。ああ、がっかり。
だいぶ沖まで出てはみたが。
カモメばっかり……
これでは観光客のみなさんに申し訳ないと思ったのか、沖を目指すのをやめたガリンコ号は、今度は逆に港の奥へ奥へと入っていって、岸壁のすぐ近くまで船を寄せました。防波堤の内側のいちばん岸壁に近いあたりは波がほとんど立たないので、海面に薄く氷が張っています。これは流氷とは全然関係ありませんが、この氷を見てせめて流氷を見た気になってくれということですか!(x_x) うーむ、背に腹は代えられない。これで流氷見たことにしましょうかいな……
これで流氷を見たことに。
ガリンコ号の流氷クルーズは約1時間。紋別港をぐるりと回って戻ってきた頃には太陽はすでに少し傾きかけていました。シルエットになったオホーツクタワーのそばを通り過ぎてステーションに到着です。
のりばには、次の便を待つ人たちの長い列がまたできていました。次が最終便になるはずですが、全部乗れるかな?
ああ、それにしても残念だった。大学の卒業旅行で流氷が見たくて網走へ行ったのに、暖冬のせいで流氷は全然見られず、そのリベンジのつもりでやってきたのに、またも流氷にふられてしまいました。僕が流氷を見られるのはいったいいつのことなのか……。
のりばには、次の便を待つ人たちの長い列がまたできていました。次が最終便になるはずですが、全部乗れるかな?
ああ、それにしても残念だった。大学の卒業旅行で流氷が見たくて網走へ行ったのに、暖冬のせいで流氷は全然見られず、そのリベンジのつもりでやってきたのに、またも流氷にふられてしまいました。僕が流氷を見られるのはいったいいつのことなのか……。
▲オホーツクタワーのシルエットを眺めながらガリンコステーションへ帰港。