毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

「おーろら号」全便欠航(何かと大荒れ冬休み;その34)

イメージ 1 ▲暴風雪のため全便欠航になった砕氷船「おーろら号」が岸壁で揺れております。

 2015年2月15日、流氷見られず。

 ところで、更に悲しいお知らせが。

 流氷シーズンには地元「網走バス」が「砕氷船にノロッコ号」という観光バスを運行していまして、砕氷船おーろら号乗船、トロッコ列車「流氷ノロッコ号」乗車、その他観光・昼食付きで、個人でばらばらにチケットを手配するよりはるかに楽で便利なので、出発前にこれを予約しておきました。

 ところが前日、いつ頃だったか忘れましたが、網走バスから電話がかかってきて、「明日は砕氷船の全便欠航が決まりましたので、『砕氷船にノロッコ号』も運休です。スミマセン……」。涙涙涙……。

 前夜、「オホーツク7号」を降りてホテルにチェックインしたときにフロントの方に尋ねてみたところ、やはり「ハイ、明日は砕氷船『おーろら号』は全便欠航になったようでして……」と言われ、_| ̄|○。それに更に追い討ちをかけるように、この日乗る予定の18:10女満別空港発の新千歳行きJAL2718便も欠航が決まったというメールが先ほど届きました(TOT)。

イメージ 5 ▲「おーろら号」のりばがある「道の駅流氷街道網走」までとにかく行ってみた。

 飛行機の相次ぐ欠航、イベント「北の新大陸発見!あったか網走」の中止、そして砕氷船全便欠航……今回の旅行の計画はいまやズタズタであります(泣)。

 チェックアウトを済ませてホテルの外に出てみると、おおお、確かに猛吹雪。呼吸ができなくなりそうなほどの横殴りの強風です。これは砕氷船どころか、飛行機もムリだわ……。

 体半身真っ白になって網走駅に着き、荷物をコインロッカーに預け、まずは札幌へ出るための足を確保。13:29発の特急「オホーツク6号」は普通車もグリーン車も指定席は全部満席だが、14:17発の「流氷特急オホーツクの風」にはまだ空席があるとのこと。この悪天候では列車も遅れるかもしれないことを考えると早く出発したいところですが、自由席確保のために事前に並ぶというのもいやだし、悩んだ末に「流氷特急オホーツクの風」の指定席を購入しました。

イメージ 4 ▲「道の駅流氷街道網走」の中。「おーろら」のりばに人影なし。

 そして、とにかく砕氷船のりばまでは行ってみようということになり、バスに乗って砕氷船のりばのある「道の駅流氷街道網走」へ。バスの前方も時折ホワイトアウトしそうになる猛吹雪です。

 バスの終点が「道の駅流氷街道網走」。バスを降りると、道の駅の建物の裏側はすぐ網走川河口に作られた桟橋になっていて、砕氷船「おーろら号」が停泊しています。ああ、この船に乗って、オホーツク沿岸に押し寄せる流氷を心ゆくまで鑑賞するはずだったのに……顔に吹雪がばちばち当たって痛いし、風が強くて立っているのもやっとなので、とにかく中に入ろう。

イメージ 2 ▲「おーろら号」のりばは網走川の河口にあり、奥の方がオホーツク海への出口です。

イメージ 6 ▲写真でななかなか伝えられませんが、すごい吹雪なんですよ。

 道の駅の中は温かく、ほっとひと息。案内窓口前にある「おーろら号」の出航時刻表にはずらりと「欠航」の表示。中国系の観光客がひっきりなしにやってきて案内所でいろいろ尋ねていましたが、この悪天候では欠航はやむを得ないですね。大学の卒業旅行のときから流氷を見に何度も網走や紋別に通ってきていますが、まだ一度も見られたことがありません。これも運命というものでしょうか……(大泣)。

イメージ 3 ▲「欠航」の文字が並ぶ「おーろら号」出航時刻表。