毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

ノースレインボーエクスプレス(何かと大荒れ冬休み;その35)

イメージ 2 ▲猛烈な吹雪の中で発車を待つ「流氷特急オホーツクの風」。

 2015年2月15日、また飛行機が欠航なので。

 「道の駅流氷街道網走」から、12:15発の「市内観光施設めぐり」バスに乗って猛吹雪が続く中を網走駅へ戻ると、網走駅はたいへんなことになっていました(笑)。

 網走駅の中の広くはないコンコースが人人人で埋まっています。まだ12時半ですが、13:29発の「オホーツク6号」と、おそらくそのあとの14:17発の「流氷特急オホーツクの風」の利用客が、早くも駅に押し寄せているのです。ざっと見た感じ、その半分くらいはジャパン・レールウェイ・パス利用の中国系観光客のようです。そしてみんなが、列車が遅れはしないかと心配顔です。石北本線の特急以外の列車は釧網本線も含め全列車が既に終日運休になっています。

 幸いなことに、折り返しで「オホーツク6号」になる「オホーツク1号」は、定刻12:46到着のところ、10分程度の遅れだけで網走駅に到着しました。目の前の1番線ホームに「オホーツク1号」が滑り込んできたときのみんなの安堵の表情と言ったら!(笑)

イメージ 1 ▲風雪吹き付ける網走駅構内。この日は石北本線の特急列車以外は釧網本線も含めて全列車が運休。

 ところがドン。13時を過ぎてしばらくすると、「オホーツク1号」は、さっき来た方向へ引き上げていってしまいました。ナゼ?

 すると駅員さんが出てきて説明です。「運転席のワイパーに故障が見つかり、修理のため、車庫へ引き上げました。修理には約1時間程度要する見込みです」。うーん、悪いことは続くものですなあ。駅舎内を埋め尽くした人々からは大きなため息がもれます。「もっとちゃんと詳しく案内しろよ!」という怒りの声もあがり、少ーし不穏な気配も。

 13:47到着予定の「流氷特急オホーツクの風」は、定刻到着。そこで再び駅員さんの説明。「『オホーツク6号』はワイパーの修理に時間を要していますので、14:17発の『流氷特急オホーツクの風』を先に出発させます」。

 おおおおお!!!ここしばらく、いいことなし続きでしたが、ここに来て、午前中に「流氷特急オホーツクの風」の方の切符を買っておいてよかったぁぁぁ!!と周りの人々に自慢したいぐらいのうれしさがこみ上げました。やったーーーー!(^^)

イメージ 3 ▲よくぞ札幌から定刻で走ってきてくれました。

イメージ 5 ▲「ノースレインボーエクスプレス」車両に乗るのは22年ぶり2回目。

 「オホーツク6号」乗車予定のみなさんにはたいへん申し訳ないですが、それでは先に出発させていただきます!

 「オホーツク6号」待ちの人たちで混乱する中をかき分けながら改札口まで進み、1番ホームへ出ると、目の前には9004D特急「流氷特急オホーツクの風」のキハ183系「ノースレインボーエクスプレス」車両が停まっています。1992年にデビューしたこの車両に初めて乗ったのは、デビュー間もない1993年10月、函館から札幌までの臨時特急「はこだてエクスプレス」でした。今回はなんと22年ぶりの乗車であります。

イメージ 4 ▲先頭の尖った顔には「NORTH RAINBOW」の文字とともに車体塗装の5色があたかも虹のごとく。

 乗車したのは前から2両目の2号車の最前列15番A席。列車は5両編成で、自由席は4号車のみ。改札口では駅員さんが、「自由席は1両、60席しかないので、自由席をご利用のお客様はできるだけ『オホーツク6号』をお待ちくださーい」と叫んでいましたが、結局どれぐらいの乗車率になったのかは確認しませんでした。

イメージ 6 ▲ハイデッカー・タイプで、天井にも窓があり、開放感バツグン。

イメージ 7 ▲走り始めると、またたくまに窓が凍り付いていきます。

 札幌行きの臨時特急「流氷特急オホーツクの風」は、結局3分弱遅れの14:19に網走駅を発車。これでまずはひと安心。この先、遅れは延びるかもしれませんが、とにかくなんとか網走を出発できました。

 吹雪は少しも止みません。「ノースレインボーエクスプレス」車両はハイデッカータイプで、シートが通路よりも高い位置に設けられている上に、天井にも天窓があり、眺望と開放感はバツグン。しかし、この天候では、窓はすぐに凍り付いてしまい、眺望どころではありません。今回はとにかく無事に札幌までたどり着くことだけが願いです。

イメージ 8 ▲最初の停車駅は女満別。吹雪止まず。