毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

香港の……え?あ、もう帰るの?

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160141.jpg ▲香港からは15:25発成田行きNH910便で日本へ。ひさしぶりのジャンボです。

 香港での3泊目が明けて、1月26日になりました。春節旧正月)の元旦です。中国大陸のほうでは一晩中爆竹や打ち上げ花火が鳴り続いていたでしょうけれど、こちら香港は外は夜遅くまで大勢の人でにぎわい、カウントダウンなどもやっていましたが、爆竹などの騒ぎはなく(禁止されているため)、元旦の朝も静かに迎えました。正月2日の夜はビクトリアハーバーで大花火大会が行われ、これはもうものすごくきれいですばらしいのですが、残念ながら僕はそれを待たずに元旦のうちに香港を離れなければなりません。今日はこの香港での最後の一日を、長くなりますがまとめてレポート!

 ホテルを10時すぎ頃チェックアウトし、荷物を引きずって外へ出ましたが、これからフライトの時間まで荷物を引きずっているのはなかなかしんどい。
 そんなとき便利なのが、空港連絡列車エアポート・エクスプレスが発着する香港駅にあるチェックインカウンター。ここでフライトのチェックインを済ませ荷物を預けてしまえば、その後は手ぶらでぎりぎりまで香港の街をエンジョイすることができます。東京の箱崎TCAT、大阪OCATのようなものですが、なにしろ香港の中心部中環(セントラル)にあるのでとにかく便利です。

 さて、手ぶらになったところでランチといきましょう。

 さすがの香港も元旦は多くの店が休みになると思っていたのですが、街を歩いてみるとけっこうやっている店も目に付きます。これならもしかして目指す店も開いているかも、と期待しつつ中環クイーンズ・ロードにあるMelbourne Plazaの1階へ急ぎます。すると、おお、やってましたやってました。今回香港でまだ食べていなかった「Oliver's Super Sandwiches」!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160120.jpg 元旦も開いててよかった。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160145.jpg 僕にはここも香港の味。

 僕が香港で暮らしていたとき、ワンタン麺とともに僕のランチを支えてくれたのがこのオリバーのスーパーサンドイッチ。僕の職場があったビルの1階にもあって、お昼時はオーダーの長い列ができていたものです。しかし、この何年かの間にオリバーには変化が生じたようです。店舗数は減り、しかも特にビジネス街からは姿を消しています。メニューも、その場でオーダー式のサンドイッチ主体からセットメニュー主体になり、パスタなどサンドイッチ以外のスナックもメニューの大きな部分を占めるようになっていました。ここMelbourne Plazaの店舗もとても小さく、やはりセットメニューが主体。そこで僕もスモークサーモンのトマト・パニーニとシーザーサラダのセット、ブラウンバゲットのローストビーフとチーズのサンドイッチ、BLTベーグル、そしてホットコーヒーを注文しました。少々営業形態と顧客ターゲットは変わったけれど、味は変わらず、どれもおいしい~~(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160150.jpg バゲットにローストビーフ

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160156.jpg サーモンとパニーニ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160203.jpg BLTのベーグル。

 ごちそうさま。どれもおいしかったです。しかーし、僕はやはり当時週に2回は食べていたオーダーメイドのサンドイッチが食べたい。このまま香港を離れたのでは必ず後悔する。そこで、思い切ってやっぱりもう一つ食べることにしました。僕の定番はホワイトブレッド(つまり耳付きの白い食パン)を使ったイワシのサンドイッチなのだけれど、この店にはこの日はサーディンがないとのことだったので、ハニーハム・サンドイッチにしました。これでおなかも心も大満足。オリバーのスーパーサンドイッチ、香港の定番の一つに数えたいと思います。

 さて、ちょうどよい時間になりました。香港駅からエアポートエクスプレスに乗って空港へ向かいます。このエクスプレス、ものすごく速くて、わずか20数分で空港に着いてしまいます。非常に快適。おまけにホームに降りてそのまままっすぐ歩けば出発フロア。実にシームレス、実にバリアフリー。しかもその広さには仰天します。成田や関空なんて目じゃありません。建物の端が遠すぎて見えないほどだし、通路や天井も十分に広く高くとってある上にすごく明るくて、以前の香港啓徳空港はもちろんよかったけれど、今の新空港もすばらしい空港です。ロビーのあちこちにはお正月の飾り付けがされていて、その真紅の飾り付けや縁起物の小さな植木のミカンのオレンジ色が目を引きました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160223.jpg 広大な空港出発フロア。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160211.jpg お正月の飾り付けも鮮やかに。

 僕は香港駅のチェックインカウンターを既に通ってきているので、空港ではまっすぐ出国審査へ向かえばいいだけです。うーん改めてその便利さに感嘆。ちなみに到着フロアにはフルーツデザートの「許留山」もありますし、その隣の隣にはオリバーのスーパーサンドイッチもありますので、最後の食べ納めをすることができます(^^)。

 出国審査場もセキュリティチェック場も広くていくつも通路と窓口があるので、あれだけ大勢の利用客がいるというのにスムースに進むことができます。ただ一つ難点は、そこを抜けてからあと、搭乗ゲートまでが遠いこと。全部でいくつゲートがあるのかわかりませんが、いちばん遠いエリアに割り当てられてる日系航空会社のゲートに行くにはかなりの時間を要します。これは香港へ行くときには注意しておく必要があります。

 そうしてたどり着いたゲート、そして搭乗待合室も広々といるし、ショップもたくさんあって、搭乗までの時間も退屈せずに過ごせます。僕は久しぶりの香港に集う飛行機を眺めて過ごしました。JALの向こうに青い五芒星をマークした尾翼が見えます。日本では定期便としては見ることのできないエルアル・イスラエル航空の飛行機ですね。日本では最近関空に就航したカタール航空の飛行機もいました。これからドーハへ向けて旅立つのでしょうか。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160231.jpg JALの向こうにイスラエル

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160245.jpg 初めて見ましたカタール航空

 「Yokoso!JAPAN」のロゴを付けたANAB767-300ERが見えてきました。これは関空行きのNH176便です。そしてその隣にでーーんとおわしますのは、僕がこれから搭乗する成田行きNH910便。なんと機材はB747-400ジャンボジェットです。いや~、ジャンボに乗るのっていったいいつぶりだろう。すごくすごくすごく久しぶりです。ジャンボは今、どんどんB777という燃料効率のよい双発機に置き換えが進んでいて、日本国内では羽田~那覇便や羽田新千歳便以外ではお目にかかるのがだんだん難しくなってきています。国際線も然りで、今は成田~ワシントンを双発機(B777)で飛ぶ時代です。これからますますジャンボの淘汰は進んでいくでしょうから、今回国際線で乗れてちょっとうれしかったです。おまけに機体には、ANAの全面的な協力で制作された映画「ハッピーフライト」のロゴも入っているではないですか。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160125.jpg Yokoso!JAPAN関空行き。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160135.jpgハッピーフライト」ロゴ入り。

 さあ、ANAのジャンボに乗って、香港を離れる時間がやってきました。久しぶりの香港、いろいろ楽しむことができたし、返還から12年目を迎えた香港の今の様子を、わずかの間でしたが垣間見ることができました。食べたいと思っていたものもだいたい全部食べることができました。でもすぐまた来たい、それが香港です。

 おっと、忘れちゃいけません。香港空港でいちばん幅を利かせているのは、なんと言ってもキャセイパシフィック航空。どぎつくないグリーンを基調にしたマーキングとスマートな機内サービスには定評があり、シンガポール航空と並んでアジアのベストエアラインです。できることならこっちに乗りたかった。キャセイは北京便もあるから今度はキャセイだな。斬新な尾翼のマーキングもお気に入りです。尾翼のマークは「フカヒレ」だというウワサもありますが、それは本当かどうか……。

 さて、長くなってしまいましたが、これで今回の旧正月香港トリップのレポートはおしまいです。みなさんもぜひ香港へ出かけて、食べ物&乗り物三昧を楽しんでくださいね!ヽ(^。^)丿

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818160237.jpg ▲香港と言えばキャセイパシフィック航空。このグリーンの機体、惹かれるわぁ(^^)。