毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

晩秋初冬すてきなニッポン(その34;デカ目現る)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125212.jpg高岡駅のはずれの7番線で発車を待つ氷見行き541D。懐かしのキハ47形。

 さて、香港レポートも終わって、今日から通常メニュー(?)の復活です。まずは金沢駅で「雷鳥30号」を見送ったところからの続きをお届けします。

 2008年11月26日、高岡へ。

 「サンダーバード19号」に乗ろうと金沢駅7番線ホームに上がったら、向かいの6番線に福井方から列車が入ってきました。

 をををっ、なんとウワサの国鉄色、デカ目の475系ではありませんか!福井始発の富山行き普通列車355Mのようです。金沢には14:18に到着して、「サンダーバード19号」に追い抜かれて14:32発車のようです。これに福井から富山まで乗り通すと約3時間にわたって国鉄色急行型の旅を楽しめるというわけです。こっちに乗って行きたいという強い衝動に駆られましたが、その誘惑をぐっとこらえ、先を急がなければなりません。うーーん、残念。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125155.jpg 突然現れたデカ目の475系。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125159.jpg ▲しかも国鉄色の福井発富山行き355M。こっちに乗りたかったよ。

 金沢から「サンダーバード19号」に一区間、23分だけ乗って、高岡で下車します。この日の富山でのアポは夕方6時半頃富山駅集合なので、まだ時間があります。そこで、まだ乗ったことのない氷見線に乗ってみようと思ったのです。

 681系の「サンダーバード」を見送り、氷見線のホームへ向かおうと跨線橋の階段を上りかけてふと目に留まったのが、跨線橋を下りてきた利用客向けの案内板。 富山、直江津、新潟という地名とともに、上野、青森というはるか遠くの地名が昔ながらの駅名標の字体で黒々と記されています。もちろん今も寝台特急日本海」や「北陸」、「能登」が停車しますから上野や青森までまっすぐ行けることは行けますが、こんな場所で「青森」の文字を見かけると、青森がどこか遠く離れた見知らぬ町のような気がしてきます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125202.jpg 高岡を走り去る681系。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125208.jpg 上野、青森、はるか遠く。

 氷見線のホーム7・8番線は、駅舎本屋の東側、他のホームとはだいぶ離れたところにぽつんとあります。7番線で発車を待っているのは14:58発の氷見行き541Dです。高岡鉄道部所属のワインレッドに白い帯の入ったキハ40系の2両編成。前方はキハ47-42、後方はキハ47-1015です。この車両は、以前高山本線に乗り入れているのを猪谷駅で見かけたことがありましたが、乗るのは初めてです。氷見線のホームは、他のホームから離れているせいか、ここだけなんだかローカル線の風情。氷見線の発着にうってつけの雰囲気をかもしだしていました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125220.jpg 行き止り式の7・8番線。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125224.jpg どこかのどかな雰囲気が。

 氷見線に乗るのはいいけれど、どこまで乗るかは悩んでいて、この日になるまでは、天気が良かったら氷見まで行って折り返しの列車を雨晴で降り、雨晴海岸から立山連峰を眺め、それから伏木へ移動して「如意の渡し」で小矢部川を中伏木(六渡寺)へ渡って高岡へ戻る、立山連峰が見えるほど天気が良くなかったら「如意の渡し」だけにする、ということにしようと考えていました。

 そしてこの日はなんともすばらしい天気。これは雨晴海岸に決まりです。いや、でも「如意の渡し」も捨てがたい。うーむ、どうするか、まずは氷見まで行ってから考えよう。さあ、541D発車です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125217.jpg ▲午後3時に近くなって快晴の西日を浴びて発車を待つ氷見行き541D。