爆竹の季節がやってきた!
▲路上にいろとりどりの爆竹と花火を並べて商売商売。
今日は1月22日、旧暦12月27日です。あと4日で旧正月、こちらの呼び方では「春節」です。中国ではお正月は旧暦で祝いますから、今まさに年越し気分が高まり中です。昨年も春節前の記事として書きましたが、中国人がお正月を過ごすに当たって欠かせないもの、それは爆竹であります。最近は爆竹に加えてさまざまな打ち上げ花火も大流行です。
さて、昨日まで中国遼寧省東部の田舎町・寛甸というところに行っていました。瀋陽から直線距離だと200km弱でしょうか。鉄道だとくねくね曲がりながら300km以上はあります。いつものようにYahoo!JAPANさんから地図を拝借します。下の地図の左上のほうに瀋陽、撫順、鞍山など比較的聞き覚えのある街の名前が並んでいます。そこから南東(つまり右下)へ下ってくると、右上がりのピンク色の点線が地図を区切っていますがこれが北朝鮮との国境です。その国境線の真ん中へんの中国側に「Kuandian」と書かれてあるところがありますが、ここが「寛甸」です。
寛甸はほんとに小さな田舎町。その小さな繁華街は、お正月の買い出しをする人たちで朝からごった返していました。その活気たるや眺めているだけでこちらが圧倒されそうです。
そして、道の両脇や歩道の上には、今が年に一度のかき入れ時とばかりに、爆竹屋さんが爆竹と花火を山と積んで商売をしています。爆竹は1000発ものから10万発ものまで、花火は大きな箱に詰められた打ち上げ花火はいちばん大きいのだと50連発とかでしょうか。爆竹は10万発もので150元(=2000円弱)、打ち上げ花火は200元~500元ぐらい。このあたりの人々の収入からすればかなりの額になりますが、年に一度のいちばんだいじな行事ですから、リヤカーを引いてきていちばん大きな箱の花火を買っていく人など、売れ行きは好調です。
艶やかな包装の爆竹。
下の巻きは10万発もの。
爆竹屋さんのほかにずらりと軒を並べているのは「春聯」屋さんです。おめでたいことがあるときには家の入り口の両側におめでたい言葉を書いた紙を貼るのが中国の伝統的な習慣で、その紙を「対聯」といいます。対になっているからですね。そしてお正月を祝うための「対聯」を「春聯」というのです。日本の注連飾りのようなものでしょうか。これまた書かれている言葉から大きさから色合いから、眺めているだけで楽しくなるほどさまざまです。
爆竹屋の向こうに春聯屋。
みんな真剣に品定め。
「春聯」屋では、お正月用のさまざまな飾り付けも売られています。牛の絵柄のめでたいポスターのようなもの、上から吊して飾るぼんぼりのようなもの、そのことごとくのベースカラーが「赤」なので、爆竹屋や春聯屋が連なる一角はまるで朱のインクを散らしたように目を引きます。中でも目に付くのは、真ん中に大きく「福」と記した飾り紙。お正月のみならずおめでたいときの定番商品です。中国では「福」の字が逆さまになるように壁や扉に貼り付けます。「倒福(福をさかさまにする)」と「到福(福がやってくる)」の発音が同じことからのおめでたいシャレですね。さあ、中国はもうすぐお正月です(^^)。
おめでたグッズが勢揃い。
▲「福」の字のおめでたい貼り紙。逆さまに貼っておくと福がやってまります。
※業務連絡:というわけで、今週末から中国全土が春節休みに入ります。僕も旅立ちます。今回はPCを持って歩くので機会があれば記事を更新したいと思いますが、基本的には23日から2月1日まで更新をお休みさせていただきます。戻ってきたらまたよろしくお願いしますねヽ(^。^)丿。それではよいお正月を(日本はもう終わってるって)。