お正月らしくめでたい「春聯」(冬のニッポン雪景色;最終回)
▲CX509便の機内食。いささかしょぼいが、まあこんなものか。
2013年2月17日、冬休み終了。
快晴の空を西に向けて飛んでいる香港行きCX509便、上空からは成田空港も東京湾も海ほたるも羽田空港もはっきりくっきり見えていましたが、東京湾を離れると急に雲が湧き出し、下界の眺めが楽しめなくなってしまいました。
分厚い雲というわけではなく、ところどころ雲が切れて下界が垣間見える部分もあるという程度の雲海の中に突入しました。まだそんなに高度が上がっていないのでしょうか。右手には薄雲の切れ目から一瞬富士山が見えましたが、富士山はまたすぐに雲の中へ消えてしまいました。
高度が十分に上がってしまうと青空の下での飛行になりますが、眼下には引き続き雲がたなびき、下界はよく見えません。雪を頂く峰〃が見えたあたりは少々晴れましたが、あれは南アルプスだったのでしょうか。
▲一瞬見えた富士山も再びすぐに雲の中。
▲南アルプスでしょうか、このあたりは少し雲が切れました。
地上の風景が楽しめないので機内食でも食べましょう。
この日の香港行きは搭乗当日の速報記事でも既にご紹介済みですが、けっこう古い機材で、僕の席は背もたれ収納式のテーブルがうまく収納できなくなっていたり、隣席との間の肘掛けが傾いて外れそうになっていたり、かなりガタがきてましたよ。
そして機内食配膳!エコノミークラスでも確かホットミールが2種類あり、僕はビーフのすき焼き風をチョイス。見た目は真っ黒で、すき焼き風というよりはビーフシチューに限りなく近いですが(^_^ゝ、味はまずまず。他にはサラダと丸パン、バター、そしてキットカット。全体としてしょぼいものの、ワインとかはたくさん飲めるのでウレシイ。
▲お正月らしく「春聯」付き。
搭乗した2月17日は、中華圏にとって最も重要かつ盛大な伝統行事である「春節(旧正月)」を迎えたばかりで、春節の元日は2月10日だったので春節の連休の最終日に当たっていたこともあり、機内は掛け値増しの満席。そして、機内食には春節らしく「春聯」が付いていました。
「春聯」とは、赤い紙にいろいろな縁起の良い言葉を書き、対にして家の入口などの両側に貼る紙のことで、中華圏では年越しに欠かせないアイテムの一つです。機内食のトレーにもこの「春聯」のつもりで屏風折りにしたものが付いていました。「喜迎新歳 港龍献瑞 展翅騰飛 国泰民安」と書かれています。各行の下には英訳もありますね。
おめでたい気分になって爆睡などしていると、我がCX509便は13:14に香港空港RWY07Lにランディング。春節の連休を利用した僕の冬休みもこれでおしまいです。
降機してしまうと自分の乗ってきた飛行機は見えない構造になっているので、最後は別の窓から見えた13:25発のタイ国際航空バンコク行きTG601便がプッシュバックされている写真を載せてしめくくりにします。52回にわたる連載旅レポ「冬のニッポン雪景色」に長々とおつきあいくださいまして、ありがとうございました!!ヽ(^。^)丿