日本列島縦断夏の旅(その42;寝台ゴロ寝)
▲北海道もまだまだ夏の青空。「北斗星3号」の車中から、洞爺、有珠のあたりだと思う。
2006年8月27日、窓から海が見える。
函館を発車した「北斗星3号」は、すでに高く上った太陽に照りつけられながら、内浦湾に沿って函館本線をさらに北上します。あと残り約3時間、まだ寝台でごろごろできます。寝台特急「北陸」や「サンライズ瀬戸」なんかだと終点の到着時間が6時台、7時台と早朝なので、普段はしないような早起きをして慌ただしく降りなければなりません。しかし「北斗星3号」はまだ覚めきらない朝のけだるい雰囲気を十分に楽しむことができます。
カーテンを開け放した寝台に寝っ転がって窓外を眺めていると、大沼公園や森駅を過ぎて、やがて内浦湾の海が見えてきます。時々山手に入りながらも、苫小牧まで概ね海沿いのルートです。空は抜けるように青く、しかし気温は北海道らしからぬほど上昇しているようです。
落部あたりをけだるく走る。
遅れは30分から40分といったところでしょうか。お急ぎの方は函館で「スーパー北斗1号」に乗り換えてもらいましたし、先を急ぐこともありません。「北斗星3号」は夏の北海道を坦々と走ります。列車に長く乗っていられるのですから、こんな遅れは大歓迎です。しかし、今回はあまりひどく遅れられては困ります。実は僕は「北斗星3号」を南千歳で降りてそのまま新千歳空港へ行き、国際線へ乗り継ぐ予定になっているのです。
登別に停車中。
上野から走り続けること約15時間、寝台特急「北斗星3号」は、所定より25分の遅れで11:06に南千歳駅に到着しました。僕は後ろから2両目の2号車から降りましたが、前方をざっと見渡したところ、南千歳で降りた人はあまりいなかったようです。しかしホームに降りてみると、北海道なのに驚くほどの暑さですね~~(^_^ゝ。
▲大宮から一晩を明かした「北斗星3号」を南千歳で見送ります。