毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

よぐきたねし青森(2017年月イチ日本・夏休み編;その28)

イメージ 3 ▲せっかく珍しくE2系「はやて」で新青森まで乗ったので、きっぷを記念にもらいました。

 2017年8月16日、十勝ワインと十勝チーズ。

 20:08に「はやて369号」で新青森駅に到着し、改札できっぷを記念にもらいます。そのとききっぷに押された新青森駅の無効印、実はリンゴが描かれてるんですねー。そのリンゴを囲むように「よぐきたねし青森 ご乗車ありがとうございました」の文字も入っています。上の「はやて369号」のきっぷではよく見えませんが、下の「はやぶさ38号」のきっぷでは、リンゴも「よぐきたねし」もはっきり見えてます。

 そうそう、これが、僕が初めて新幹線で津軽海峡を越えたきっぷです。南千歳から特急「スーパー北斗16号」、それを新函館北斗で「はやぶさ38号」に乗り継いだときのやつ。僕が初めて手にした「新函館北斗」の駅名が印字されたきっぷです。新函館北斗~新青森は立席特急券3,930円でも乗れるのですが、Uターンラッシュでほんとに満席だったら座って移動できないので、敢えて指定券を買ったんだな。でももうあんまり乗りたくないな、北海道新幹線、今のところは。

イメージ 5 ▲「はやぶさ38号」のきっぷ。リンゴ印の無効印がくっきりわかります。

イメージ 4 ▲「スーパー北斗16号」の指定席特急券もあるでよ。

 さて、実家に帰り着いて冷蔵庫から出したのは、新千歳空港ターミナル内のショップで、電車の時間を待つ間にあれこれ見て歩いて買い求めたワインとチーズ。今夜はこれでしっぽりやろう。

 ワインは、昔から非常に気に入っていて、寝台特急「北斗星」の食堂車「グランシャリオ」でもしばしば飲んだ十勝ワインの銘柄です(「北斗星」での過去記事はコチラコチラ。)。

 「十勝ワイン」は、帯広の手前、池田町にあるワイナリー。1963年に創業し、1966年に酒類製造の本免許交付を受けて本格製造を始めたそうですから、もう50年以上の歴史がありますね。僕は圧倒的に赤ワイン派なんですが、「十勝ワイン」の銘柄「凋寒(セイオロサム)」の白だけは、好んで飲みます。「凋寒」は「しぼさむ」と読み、池田町の前身が「凋寒村」だったことから。「セイオロサム」はその由来で、「貝殻のところのそば」、「貝のいるかたわら」という意味だそうです。

 そんな名前のついたこの白ワインは、醸造用品種の後志地方産「モリオ・マスカット種」を主な原料として、後志地方産「バッカス種」など数種類のブドウを低温発酵によって醸造し、数種のワインの個性を生かして調和させたバランスのとれた辛口です。「グランシャリオ」で注文するとハーフボトルしかないですが、今回はフルボトルでいただきます。

 チーズの方は、中札内村の「十勝野フロマージュ」の「ブリ・ド・トカチ」。工場所在地は、帯広の南約30km、かつて国鉄広尾線が走っていた頃のあのブームになった「幸福駅」の次の駅「中札内駅」のあったあたりかと思われます。直径20cmの通常のモールド(金型)より大きい直径30cmのもので造るので、通常より時間がかかり、熟成期間は約40日と長く、そのぶん完熟時には白カビの香りがより高く、濃厚なコクが出るのだとか。中札内村の原料乳を使用した白カビソフトタイプのこのチーズ、2008年の北海道洞爺湖サミットでも提供されて好評だったそうで、このチーズを十勝ワイン「凋寒(セイオロサム)」に合わせていただきまーす。

イメージ 1 ▲新千歳空港内のショップで調達したワインとチーズで、ひとり宅飲み。

イメージ 2 ▲十勝ワイン「凋寒(セイオロサム)」の白のさっぱり感と、「ブリ・ド・トカチ」のねっとり感、たまらん。