毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

「まりも」に乗って道東へ(その1;出発)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818113929.jpg ▲夜も更けて寒さも厳しさを増した札幌駅に入線した釧路行き特急「まりも」。

 2006年1月20日(金)、羽田から真冬の北海道へ。

 先週予告しましたとおり、季節はずれ企画(笑)「「まりも」に乗って道東へ」を本日からお届けいたします(^_^ゞ。

 今を去ること2年とちょっと前、あと2ヶ月で中国へ転勤になるという頃、週末を利用して厳冬の北海道を旅してきました。出発は1月20日金曜日の夜。あれこれ仕事をやりくりしましたが、どうがんばっても出発はこの日の20:30羽田発のフライトに乗るのが精一杯。おまけに、それに乗って新千歳空港まで行ったとしても、到着は22:00の予定で、新千歳空港22:15発の3979M快速「エアポート223号」に乗れないと札幌から「まりも」に乗れません。その場合は南千歳で「まりも」が来るのを待たねばなりません。しかし「まりも」にはやはり始発から乗りたい。間に合うかどうか、それが最後まで心配でした。

 そんなこんなで羽田空港へ大急ぎに急いで行って20:30発新千歳行きJAL1041便に滑り込みセーフ。冬のフライトはどうしても天候が心配ですが、この日は天候に恵まれ順調に出発できました。
 そしてフライトはほぼ定時に新千歳空港に到着できました。新千歳空港は意外にもJRへの乗換がずいぶんスムースにできるんですね。ちゃーんと新千歳空港22:15発の快速「エアポート223号」に間に合って乗ることができました。スバラシイ。

 「エアポート223号」の札幌到着は22:53。7分の待ち合わせで23:00発の4013D特急「まりも」に乗り換えます。ホームを移動する途中のキオスクで、北海道旅行の定番「サッポロビール・クラシック」の缶を買い、5番線に上がります。
 
 隣の7番線には23:02発の稚内行き3043D特急「利尻」が発車待ち。貫通型先頭車両のキハ183形です。「利尻」も、この約40分前に発車する「オホーツク9号」も、この年(06年)の3月に定期運用を終えてしまいました。さらに、4月19日付「北海道新聞(Web版)」にこんな記事を発見してしまいました!

 「JR北海道は18日、乗客減少が続くため、札幌-釧路間の夜行寝台特急「まりも」の運行を今夏を限りに終了する、と発表した。これで札幌を起点とする道内路線の夜行寝台特急3本すべてが姿を消す。
 同社が運行してきた道内の夜行寝台特急は「まりも」のほか、札幌-稚内の「はなたび利尻」、札幌-網走の「オホーツク」の計3本だったが、2本は既に3月までに終了していた。」

 えええっ、ということは、道内夜行列車はもう臨時列車としてさえ走らなくなってしまうということですか???ガーーーーン……(T_T)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818113924.jpg ▲札幌駅で発車を待つ稚内行き3043D特急「利尻」。定期時代の勇姿。

 さて、5番線に目を向けますと、「まりも」の入線を待つ人たちの行列が各乗車口にできています。なかなか乗車率はよさそうです(なのにどうして完全廃止に追い込まれるのか……)。
 「まりも」の入線は発車時間のほんの数分前。これはちょっと慌ただしすぎます。なんとか写真を数枚撮って乗り込みます。こちらはスラントノーズの非貫通型キハ183形。翌日の行程に備えて僕は寝台車を取ってあります。僕は下段ですが、この日は寝台車が一両増結されていましたが、上段も含めて寝台車は満席。見回すと撮影関係とおぼしき機材を抱えた乗客がかなり目に付きます。翌日から運転が始まる「SL冬の湿原号」を狙いに行く人たちなのでしょう。

 外の気温はぐんぐん下がっていることでしょう。「サッポロビール・クラシック」をひと缶飲んで、さっそく休むことにしましょう。おやすみなさーい(^^)/。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818113938.jpg ▲この表示幕も今夏で見納めになるとは……(T_T)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818113933.jpg ▲「まりも」には「狩勝」時代から時々お世話になりました。