毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

パ・イ・ナ・ツ・プ・ル・!

 2007年4月8日、中国瀋陽馬総屯。

 今日はお釈迦様が生まれた日、花まつり。うちのばあさんの誕生日でもあります(そんなことはどうでもいい)。
 しかし、ここは北国・瀋陽、少しずつ暖かくなってきてはいますが、まだ花が咲くには時間がかかりそう。楊柳の芽が少ーしだけふくらんで、もしかしたら緑色に見えるかも、という程度です。

 今日は都市化が進む市街地をちょっとだけ離れて、川向こうの「馬総屯」という集落へ行ってきました。まだ都市化や開発の波が押し寄せていないところもある昔ながらの生活が残る集落で、いいかげんな舗装の道路を土埃を巻き上げてバスやダンプががくんがくんと走り抜ける脇に、数々の露店が軒を並べて市(いち)が立っています。八百屋、肉屋、果物屋、豆腐屋、米・小麦粉など穀物屋、香辛料屋、漬物屋、それに担々麺、揚げパン、串焼きなどを売る店など。値段も市街地より安く、新鮮度も違うような気がします。
 露店はこんな感じ↓に並んでいます。

イメージ 1

 さて、上の写真の中央のパラソルの下、左にパイナップル、右には皮を剥いたパイナップルがたくさん写っています。

 そうなんです。実は今、パイナップルが旬なんです。どこから運ばれてくるのかわかりませんが(たぶん中国の南方でとれる国産ものではないかと思います)、3月になるとどこの果物屋に行っても店頭にパイナップルが並んでいます。果物屋のおじさんやおばさんが、まるで芸術品でも作るかのように、時には模様のような切れ目を入れ、時には美しいらせん状の溝を刻みながら、丸ごときれいに皮を剥いて、売っているのです。少し近付いて見てみると、↓こんな感じ。

イメージ 2

 これまたなぜだかわかりませんが、パイナップルは5月に入ると果物屋の店頭から姿を消してしまいます(たぶん旬を過ぎるのでしょう)。食べるなら今!というわけで、僕も時々丸ごと買ってきて食べています。果物の中では値段は高め(だいたい丸ごと一個で6元(=90円)ぐらい)ですが、一人だと三回ぐらいに分けて食べてちょうどよいぐらいです。甘くてとてもおいしいです。

 それでは最後に、自宅へ買って帰ってきた芸術パイナップルのアップの写真で今日はお別れするとしましょう。
イメージ 3