毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

瀋陽空港、夜明け前。(二たびエストニア;その1)

イメージ 3 ▲朝6時台ですが、全然朝に見えない。未明、というか深夜のような瀋陽空港で出発を待つCZ6115便。

 2018年1月5日、またエストニア。

 2018年最初の海外は、なんと2017年7月にも行ったエストニアの首都タリンへ再度行くことになりました!前回初めてタリンへ行ってすごく気に入ったので、わずか半年後にまた行けて、うれしい!

 昨夏同様、今回も瀋陽から北京乗継ぎで行きますが、昨夏の夏ダイヤの時は瀋陽を朝イチの便で発っても間に合わなかったので北京に前泊したのに、冬ダイヤでは朝イチ便で北京へ行けば乗り継げるようになったので、早朝出発でなんか余裕がない感じです。

 まだ夜明け前で真っ暗な中を氷点下二桁の厳しい寒さ衝いてやってまいりましたよ、瀋陽桃仙空港。これから乗るのは07:10発の北京行き中国南方航空CZ6115便。空港に着いたのは6時前で、周囲はほんとにまだ真っ暗です。さむっ!!

イメージ 1 ▲ほとんど人影のない国内線搭乗エリア。ショップも開いてないし、なんか深夜の風情。

 この日のCZ6115便は、国際線エリアに隣接した国内線エリアのいちばん端っこの30番ゲートからの出発。さすがにこの時間、ショップもまだ開いてないし、人影もほとんどなく、窓の外を見れば真っ暗だし、朝というよりは深夜の風情。でも、はるばる歩いて端っこの30番ゲートにたどり着いた頃にはもう搭乗が始まってました。はやっ!

 この日のCZ6115便の機材は、レジB-6553をつけたスカイチーム塗装のA321-200。ただ、中国南方航空は2018年いっぱいでスカイチームを脱退したはずで、2019年2月現在、他のアライアンスに加盟したという情報はないので、今となってはCZのスカイチーム塗装に乗れたのはレアな体験だったと言えましょう。

イメージ 2 ▲スカイチーム塗装機の向こうに見えるCZ機は全部国際線のはず。

 06:32に搭乗し、1番K席に座ります。「頭等艙」は直訳すれば「ファーストクラス」ですが、国内線なので「プレミアムシート」ぐらいの感じでしょうか。この便は「頭等艙」は最前列の1列4席しかない仕様になっています。

 外の気温は氷点下19℃。06:40を過ぎてようやく空が白んできたという感じです。乗客2人を残して全員搭乗完了しましたが、その2人がなかなか乗ってこず、ようやく乗り込んできたのを待って06:56にドアクローズ。「頭等艙」は1番C席以外の3席が全部埋まりました。

 07:04に翼のみデアイシングを行い、07:09にプッシュバック、07:17にタキシング。瀋陽空港はなぜかプッシュバックする距離がすごく長いので、プッシュバックに時間がかかります。ターミナルビルからすんごく離れたところまで押していくんですよね。なぜだろう?

イメージ 4 ▲夜が明けてようやく朝らしくなってきたところでRWY06の滑走路に進入。

イメージ 5 ▲ターミナルビルの向こうから朝日がのぼってきそうです。

 滑走路に進入する頃には日が昇ってきて、もう少しでターミナルビルの向こうから太陽が顔を出しそうです。そして07:24にRWY06から離陸。離陸後、高度を上げながらすぐに右へ旋回し、進路を逆に向けて北京を目指します。進路が変わると、右側の機窓からは、今飛び立ったばかりの瀋陽桃仙空港の全貌が見えるようになりました。

 しかしその向こうに広がる瀋陽市の市街地の方は、冷え込みによる放射冷却現象か、地表に大気がたまっていて白いもやのようなものがたちこめ、中心部に立ち並ぶ高層ビルは上の方だけが白いもやの上に顔を出しているというような状態です。そして、まるで山奥の村の集落が朝を迎えて農家の煙突から朝餉の煙がたちのぼっているかのように、市内のあちこちで白いもやの中から白く濃い煙がたちのぼっていて、ちょっと異様な光景。街の中にこんなに煙突があったのかと驚くほどですが、石炭を燃料に集中暖房用のスチームを送るボイラー施設の煙突なのでしょう。北国の定番の冬景色と言えばそれまでですが、これではPM2.5濃度が高まるのもナットクという感じですね。

イメージ 7 ▲進路を北京に向け、瀋陽桃仙空港の南側上空を通過中。

イメージ 6 ▲放射冷却現象で地表に白いもやがたちこめる瀋陽市の中心部。

イメージ 8 ▲市内のあちこちで白いもやの中から煙がたちのぼっているのは異様というか幻想的というか。