毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

北朝鮮見てきました(その1)

 2006年10月9日、北朝鮮核実験実施。

 北朝鮮の核実験で国際社会は大騒ぎになりましたが、ちょうどその一週間前の10月2日、僕は中国と北朝鮮との国境の町・丹東へ遊びに行き、のんびり北朝鮮を眺めてきましたので、その時のことをレポートします。

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 「丹東」と言われてもどこだかわからんというかたもいらっしゃると思うので、地図を掲載します。赤丸で囲んであるのが今僕のいる「瀋陽」、その南東、赤いドットをつけたところが「丹東」です。瀋陽から約250㎞、高速道路を車で行けば3時間弱、鉄道なら最速で3時間強で行くことができます。丹東の東側には南北に「鴨緑江」という川が流れていて、これが国境になっています。対岸は北朝鮮の新義州。

 ではその鴨緑江に架かる橋を見てみましょう。
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 「鴨緑江断橋」と書かれた石碑がありますが、その向こうに見える橋は鉄道と道路が兼用になった新しいほうの橋で、ちゃんと北朝鮮までつながっています。「断橋」とはこの石碑の右側にある古いほうの橋で、1911年に日本が建造しましたが朝鮮戦争の際に米軍の空爆を受けて破壊され、橋脚だけ残して川の途中で途切れてしまっています。途切れているところまでは歩いて渡って行けるので、観光スポットとして大勢の人でにぎわっています。
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 上の写真は橋がだぶっていてよくわからないかもしれませんが、右端の橋脚のところで途切れてしまっている手前の橋が「断橋」です。奥のほうの橋が、北朝鮮までちゃんとつながっている新しい橋です。
 この橋をたどって対岸(上の写真で言えば右のほう)を見てみると、↓こんなカンジ。
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 さあ、いよいよ北朝鮮が見えてきました。

 左が北朝鮮へ通じている鉄道道路兼用橋(中朝友誼橋と呼ばれている)、右が橋脚だけが残っている断橋の先のほうです。そしてその向こう、対岸が北朝鮮新義州の町。小さい観覧車が見えますが、回っているのを見たことがあるという話には遭遇したことがありません。

 丹東は立派な観光地なので、北朝鮮へ近付く鴨緑江の遊覧船が頻繁に出ています。この日は中国の建国記念日の休日だったこともありすごい人出で、遊覧船もひっきりなしに出航していました。
 この遊覧船、北朝鮮にものすごく近付きます。いちばん近いところで岸まで20メートルもないのではないでしょうか。まさに「泳いで渡れる距離」。僕ももちろん遊覧船に乗って北朝鮮に接近してまいりました。

 というわけで、上の写真だけでは北朝鮮の様子はよくわかりませんので、北朝鮮側に接近した遊覧船から撮った写真を次回ご紹介したいと思いますー。