臼杵竹宵、秋の灯はほのかに⑤(臼杵へ)
2005年11月5日、臼杵へ。
その前にすることがあります。
松山に来たら必ずすることが三つあるんです。道後温泉本館で風呂に入ること。労研饅頭を食べること。そしてもう一つは、「じゃこ天うどん」を食べること、もしくは「じゃこ天」を買うこと。
松山駅の改札のすぐ脇に「かけはし松山店」があります。宇和海で獲れる「ホタルジャコ」「グチ」「アジ」「太刀魚」他小魚を原料にしたかまぼこの一種で、店頭で実演販売をしていますし、店内は駅の立ち食いうどん屋のようになっていて、揚げたてのじゃこ天を載せたじゃこ天うどんが食べられます。ここのじゃこ天うどんがまたウマイのよ(^-^)。坂出駅のホームの讃岐うどんもおいしかったけれど、松山駅のじゃこ天うどんも天下一品。そして揚げたてのじゃこ天もまた絶品。うどんを食べて、揚げたてのじゃこ天を何枚か買って、さあ「宇和海11号」に乗り込みます。
「宇和海11号」は世界初の制御付振子式特急気動車2000系。予讃線、内子線を爆走して松山から八幡浜までわずか47分、14:05の到着です。特に内子線内の爆走ぶりには、これはホントに気動車かと思うほど目を見張ります。こりゃー内灘駅や串駅などもともとの予讃線の海側ルートが寂れていくのも頷けるわー。
おなじみ松山駅。
八幡浜からはタクシーに飛び乗ってフェリー埠頭へ。14:35発の九四オレンジフェリーで臼杵へ渡るのです。駅から埠頭まではけっこう離れているので、列車の到着から30分では厳しい乗り換えのように感じられるかもしれませんが、何度かこのルートをたどったことがあったので間に合うという確信がありました。
僕はこのフェリー航路がとても好きです。四国の八幡浜と大分の臼杵を結ぶ2時間15分の船旅は、佐田岬半島のいちばん奥から豊後水道を渡って佐賀関半島のいちばん奥までだいたい常に陸地を眺めながらの穏やかな船旅です。船はいつもの「ニュー四国」号。なかなか大きな船で、揺れを感じません。二等船室の座敷に荷物を置いてさっそく甲板に出て出港を待ちます。快晴の空は真っ青で、まさに船旅日和という感じです。
僕はこのフェリー航路がとても好きです。四国の八幡浜と大分の臼杵を結ぶ2時間15分の船旅は、佐田岬半島のいちばん奥から豊後水道を渡って佐賀関半島のいちばん奥までだいたい常に陸地を眺めながらの穏やかな船旅です。船はいつもの「ニュー四国」号。なかなか大きな船で、揺れを感じません。二等船室の座敷に荷物を置いてさっそく甲板に出て出港を待ちます。快晴の空は真っ青で、まさに船旅日和という感じです。
八幡浜港出港!
佐田岬半島の斜面はミカン畑。
小島をいくつも眺めながら。
八幡浜港を出港すると、佐田岬半島のミカン畑が広がる斜面や、鳥島、黒島などの小島を眺めながら、「ニュー四国」は滑るように進みます。振り返ると今さっき出てきた八幡浜港がもうあんなに遠くに。こうしてのんびり甲板で風に吹かれているとほんとうによい気持ちです。つい短い時間でたくさんまわることを考えてどたばたの旅にしてしまいがちな中で船での移動が入ると、ほっと息をついたようなのんびりした気持ちを味わうことができます。僕がよく乗ることがある航路と言えば青森~函館とこの八幡浜~臼杵ぐらいのものですが、いつ乗ってもいいなと思える航路です。たまには船旅、みなさんもいかがですか?